上々堂(shanshando)三鷹

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2009年 05月 27日

古本屋の経済学 ちょっと前向きに

経済学なんて言いながら、愚痴ばかり多くてしょうがないから
ちょっとは前向きに考えてみよう。

問題の要点は、このまま市場優先経済がすすめられると、
僕の店のような個人事業の零細古書店は立ち行かなくなるか
もしれない。
イヤもう絶対駄目だ。駄目に決まってる。よしもうやめよう!

ってそれじゃあちっとも前向きじゃないけど、確かに見通しは
明るくない。


前向きに、
今日考えてみたいのは、地域通貨のことである。
地域通貨に関しては、ほとんどの人がおおよそのことを知って
いると思うけど、昨日まで「ほとんど」「おおよそ」知っていると
思っていた僕も昨日、youtubeで昔のBS特集「エンデの遺言」
を見て、「おお!そーだったの!」と思わされたので、
「あ、地域通貨ね、ほとんど、おおよそ、概ね知っているよ。」という
人も良かったら見てみて欲しい。見れば済むので、ここで下手な
解説はしない。

さて、「おお!そーだったのか!」と僕が思ったのは、単なる地方
振興策としか思っていなかった地域通貨が実はいろんな意味と
可能性を持っていると知ったからで、ひょっとしたらこれは未来に
少しは希望が持てるかも?と思ったのだ。

地域通貨は国外ではすでに幾つかの成功例があるらしいが、日
本ではまだこれといった成果を上げていない。
もし、上げているところがあったら謝るけど、あまりそういう噂は
聞かない。
確か日本ではじめてやったのは、偶然にも僕の生まれ育った滋
賀県の草津という市なのだけれど(興居島は僕の祖父の故郷です)
、ひさしぶりに昨日そこのホームページを見たら、なんだか近況として
政治家の演説会の告知なんかがあって、具体的にその地域通貨
(おうみ)でどんな品物やサービスが取引されているかの情報がなにも
ない。
地域通貨は地方分権の最前衛なのに、政治家の演説会なんてやる
意味あるのか?って感じである。堕落しちゃったのだろうか?

うまくいかない理由は、おそらく参加者が集まらないことだろう。
前出の「エンデの遺言」によれば国外で成功しているところは、その
通貨でほぼ生活の全般が賄えるほどに参加者が多く、国家通貨を
脅かしかねないほどの勢いのあるところもあるという。

滋賀県人は特に銭金に煩いから、根付かせるのは大変な苦労だろう
けれど、まぁ日本中どこでもその辺は差はないだろう。
「誰が大事な金のかわりに、そんなオモチャの金をうけとるか?」と思
うに違いない。
そういう目先の欲を越えなければ、本当の地域振興はないし、本当の
豊かさも手に入れられないのだが、なかなか事が進まないのは無理が
ないようにも思える。

しかしなんとかここを乗り越えなければ、地方や零細事業主には未来が
ないのだから前向きに考えてみよう。

例えば仮に私が三鷹で地域通貨を作ることを提案するとしたら、NPOを
立ち上げるのもいいけど、やはり自治体に提案すると思う。
三鷹市は多分周辺の市区に比べて貧乏な自治体であるらしい。
図書館の設備はお粗末だし、子育て、教育などに関する支援も少ない。
武蔵野市のようにごみ処理場だとか、浄水設備などを持っていたり、吉祥
寺のような繁華街も抱えていないから、税収が少ないのだろう。
上々堂のある三鷹駅南口も駅前は若干繁華だが、上々堂以南は空きテナ
ントも多く。はっきり言って寂れている。
しかし、こういう条件はべつに左程嘆くべきことではない。
繁華でないお蔭で、人びとはのんびりしているし、少数だが良心的なお店も
頑張っている。
むしろこういう街で地域通貨を作り、地元で資本規模は小さくとも良心的な
店を増やしてこそ、住民の生活にとって良い環境が作れると思うのだ。

さて、何故NPOではなく、自治体なのか?
それは、日本でこの制度を真剣に根付かせようと思ったら、不動産の問題が
重要になるからだ。
計算高く、欲深い日本人をこの制度に参加させるためには、通貨の使用先に
不動産賃貸料を含ませればいいと思うのだ。
たとえば、賃料の30から50%を地域通貨で支払えるとなれば、賃借人の大
方が喜んで参加するだろう。なにしろ支払った賃料がそのまま大家の箪笥預
金になったり、株式投資に使われたりしないで地元で使われるのだから。
支払い甲斐もあるというものだ。

大家のほうも、地元が賑わって空店が無くなれば良いし、持っている不動産の
資産価値も結果的にはあがるし、地域通貨で受け取ったぶんの賃料に関しては
税制上の優遇もすればいい。
国税に関してはどうだか判らないが、所得税の地方税分に関しては自治体の
裁量で出来るのではないか?巧くすれば消費税の支払いも地域通貨分に関し
ては必要ないのではないか?(このへん自信ないが、そうであったら消費税値
上げに対する対抗措置としても有効だ)

自治体も既存の施設の中に地域通貨で買える地元の野菜など直売場や、それを
利用した飲食店など造り、託児施設なども地域通貨で支払えるようにすれば、
増加が期待できる民間の雇用と合わせて、あらたな雇用の創出にもなり、三鷹市
は一躍、お金持ちではないけれど日本で一番住みやすい街になるのではないか。
当然税収は増えるから、不動産所得税の減額ぶんは問題なく解消されるだろう。

いいことだらけだと思うのだけれど、間違ってたら教えてください。
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by shanshando | 2009-05-27 13:35


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