上々堂(shanshando)三鷹

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2009年 10月 13日

古本屋はなにを踊るのか?

イベントの予約が着々と入り始めています。
なにしろ出演者は日替わりで、一日には20名しか入ってもらえないので、
もし観たい出演者があるかたは早めに予約して貰ったほうが無難ではあります。

ダンスとか舞踏とかにあまり興味のない方に今回は是非見てほしいと思っています。
昔の暗黒舞踏的なるものを期待されると若干違うかもしれませんが、私的には映画
や演劇、演芸には全然ない体験がしていただけると思ってます。

さてちょっと今日は舞踏の話でも……、

前にも書いたかもしれないけど、
「舞踏をやってます!」というと、即座に
「白塗り系?」という質問を返す人がいます。」

「系」ってなんやねん、「系」ってというかんじですが、
私は実は「白塗り系」と言えなくもありません。
というのは、私がはじめ師事した宇野萬という人は大駱駝艦の出身で、
大駱駝艦は大抵白塗りをして踊りますから、系譜という意味で私は白塗り系
と言えなくもありません。
事実若い頃には、何度か白塗りをして踊ってもいます。
なかなか白塗り映えのする顔だちだといわれたこともあります。

しかし、今はもう私は白塗りをしません。
あれには、なんだかステレオタイプなイメージが付き纏っているから、想像力
の妨げになることが今や多いと思うからです。

若い頃は公演で出来た借金がえしのために、金粉も塗りましたし、うどん粉で
顔にケロイド状のものをつくるという、もろ大駱駝艦的なメイクもしたり、その他
青に塗ったり、黒く塗ったり、なんだかとにかく塗るのが好きでしたが、今は
そういう形から入る非日常感の演出みたいなものからちょっと遠ざかっています。

とは言っても非日常感そのものに興味を失ったわけではありません。
踊りはやはり日常からパラレルに移行したところにある非日常世界に呼吸する
べきものです。

例えば、よく言われることですが、お祭りの時の盆踊りですが、あれは単調な
繰り返しの振りを繰り返すことによって、徐々に日常から離脱していくように出来
ていて、よく見知っている隣近所の何時もの顔が、バレていたり、ブレていたり、
ヒョヒョっていたり、ポヨけていたり。あれはそういうサスペンスだと思うのです。
誰でも日常という皮膜の下に非日常の顔を隠しているものです。

私が舞踏をとおして身につけてきたのは、そういうちょっとだけ日常からずれた場所
に人を誘う術で、自分で言うのもなんですが、それは結構巧いものだと思うのです。

まあ大体どんなことでもずっとやっていると、なんか生きるのに役立ってくるものです
よね、外国のミュージシャンが好きで、いつもその歌をコピーして歌ってるうちに
語学が得意になったりとかそういうことですが、舞踏をずっと続けていたことで、私にも
人様より少しだけ優れた部分というか、まぁ特技程度のものですが、備わったものが
あるのです。
具体的にどういうシチュエーションでそれが役に立つかというと、主に今は子供と遊ぶ
時ですね。
私はあまり女の人にモテモテになることは出来ませんが、子供なら大抵の子供をパラ
レルワールドに誘い込んでしまえる自信があります。

子供というのは何時も鼻先に感じやすい想像力をぶら下げて歩いていますから、下手に
それを刺激すると嫌われるだけですが、細心に相手の今感じていることを体感して波長
をあわせていくと、すぐに仲良くなれちゃいます。

こんなことを書くと、舞踏家の全てが保育士にでもなれるような錯覚をされるかもしれま
せんが、これは私という舞踏家の質がたまたまそういう才能を生みやすかっただけで、
一般的な話ではないので勘違いしないでくださいね。…………早い話、精神が幼稚なだけ
なんじゃないの?と言われるとグウの音もありませんが、なかなか意識しては幼稚になれない
ものですよ。

というわけで、今回の出演者の一人である私がどんなオドリをするか想像していただけ
ますでしょうか………?
………わかりませんね、当たり前です。

ただ、つまり言いたいことはですね、もし、初めてだけど、これを機にオドリを観てやろうじゃな
いか!という人がいたら、出来るだけ言語的なイメージを離れて、ボーッと観に来てください。
そういうことです。
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by shanshando | 2009-10-13 16:10


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