上々堂(shanshando)三鷹

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2009年 11月 14日

パラレル・ワールド

相変わらず、原チャリで買取している私ですが、最近はもう殆どセドリには
出てないので、以前のように遠出することもあまり無くなり、この「原チャリ
仕入れ旅」というカテゴリー名もあまりピンとこなくなりました。

たまに遠出をするというと世田谷だとか、港区あるいは先日のように稲城市、
稀に埼玉への出張買取ぐらい。
旅というほどの距離じゃ勿論ないけど、やはり早朝からバイクを走らせるのは
季節を問わずなかなか愉快です。

面白いのはやっぱり都心向けより郊外。
それも、風光明媚な場所より、生活が息づいている場所が好きです。
これは古本屋になるずーっと以前、高校生の時初めて友人と旅をした頃から
そうで、やたら名所旧跡を訪ねたがる友人にせかされるのも構わず、なんで
もない商店街や公園でぼーっとしたりして、今だったら見知らぬ若者がそんな
処にいたりしたら、不審者として通報されかねませんが、とにかく見知らぬ土地
の生活の息吹にふれ、その土地で暮らしている自分を仮想しているのが幸せな
のです。逃避願望が強いのかもしれませんね。

本を読むのやはり同じ動機のような気がします。フィクションにしろノンフィクション
にしろその世界に没頭させてくれ、つかの間別の人生を生きている妄想にふける
のが楽しいのです。
ここで、こうしている自分を一瞬でも忘れたい。こうしたネガティブな思考はじつに
甘美で、一生やめられそうもありません。

最近は雑雑とさだまりのない忙しさにかまけて、旅は勿論、本を読むことさえ儘な
らないのですが。そうすると巧くしたもので脳が勝手にトランスしちゃったりするん
だなぁ!と、昨夜つくづく感じさせられました。

昨日は店番を一時抜け出して、先日のイベントにも出てくれた桜井郁也さんの公演
を観に出かけたのですが、トランス常態に陥ったのは会場に着く前の電車の中、
直前まで店で経営にかんすることをわりとシビアに考えていて、人との折衝やらなん
やらパズルを解くような思考に没頭していて、電車の乗り、さあこれから踊りを観る脳
に切り替えを……と思うのですが、先程の経営パズルが頭に貼り付いて、どいてくれ
ません。
やれやれ、う~む、はぁ~、ほうほう、と頑張ったり、脱力したりを繰り返して、なんとか
脳の回路の切り替えを試みてるうちに、勢い余って、本来AからBに飛ぶべき思考が
あやまってZという未知の領域に落っこちたようです。

目の前の風景が遠くなって、もうなんだか普通の判断も出来ないのです。
電車は乗り越すし、乗り越した先でどう戻ったらいいのか判断できないし、人に聞いて
ようやく乗った戻りの電車でまた乗り越しそうになるし、電車を降りたら、バスの乗り方
が思い出せないし、一応並んだバス停の行列が動き出すと訳がわからないパニック
に襲われるし、スムーズに行けば30分程度の会場まで一時間もかけて漸く到着したら、
知っているはずの人の名前が思い出せなくなっているし……… これってトランスという
よりひょっとして……?!?!

とにかく、昨夜の妖しい雨気に魔法に掛けられ、ちょっと異次元に旅立っていたんだ……
…怖いからそう思っとこう。
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by shanshando | 2009-11-14 14:40 | ■原チャリ仕入れ旅■


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