2005年 06月 25日

え〜りじゅん

2005年6月25日 土曜日 晴れ暑し

優れた筋骨と滑らかな皮膚を持っていた。
睫毛以外の体毛を常に剃っていて、
すこし斜視の気味があった。
というと、
未見の人は容貌魁偉と思うだろうが、
なんというか、
たまらなくチャーミングな男であった。
鳶職でAV男優で舞踏家で、
舞踏家としては私同様売れなかったが、
AV男優としては結構売れっ子で、だから
これを読んで頂いている人の中にもご存知
の方があるかもしれない。

踊りは不器用で、本人もそれを自覚していたか
ら、小賢しい技を用いようとせず、常に身体を
まるごと投げ出して、それが現代美術の物派的
な味わいを出すことがあった。
早朝の南アルプスを背景に道端の側溝でただ横た
わっている姿を一時間あまり見せられた時は、腹
が立つより「やられた。」と、思った。
また、不器用は不器用なりの一直線な悪ふざけに
徹する事もあり、大量の納豆を全身に絡ませて踊
った「白鳥の湖」は絶品であったという。

一昨年の夏、工事現場の足場から落ちて死んだ。
世の中には、長生きするバカと早死にするバカが
いるが、どちらも結局バカに違いはない。
早死にしたからといって奴のバカが治ったとは思えない。
[PR]

by shanshando | 2005-06-25 23:03 | ■原チャリ仕入れ旅■


<< 夏の手前の暑い日、笑うライオン      夏座敷 >>