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上々堂(shanshando)三鷹

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2005年 08月 28日

こちらハルキ星ハルキ日和

今日はなぜか村上春樹がよく売れる。
上々堂では、今日いちにちどんな本が売れたのかを、かんたんにノートに
書きしるすようにしているのだけど、ノートを見ると、今日だけで4冊
売れている。しかも、それぞれ全部、まったく別のお客様が買って行った。
もともと売れる本じゃないの、とも思うけれど、昨日のノートを見ても、
一昨日のノートを見ても、1冊も売れていない。
なのに、今日だけで4冊。

だからどうというわけでもないのだけど、こういうとき、どこかで
何かが起こっていて、ええと、例えばアンドロメダ星雲にもっとも近い
ブラックホールM31の温度が0.1度上昇したため、三鷹近辺のひとびとが
村上春樹を読みたくなった、とか(うそですよ)、三鷹駅周辺を走る
さおだけ屋の軽トラのスピーカーから、村上春樹を読みたくなる周波数の
ノイズが出ていた、とか(もちろんうそですよ)…とにかく、わたしの
知らないところで世界をぎゅっと束ねるような、摩訶不思議な出来事が
起きているんじゃないかと思って、ちょっとわくわくします。

村上春樹といえば、もうすぐ新刊がでますね。
はじめて読んだ村上春樹本は『ノルウェイの森』で、当時中学生だった
わたしの頭の中はチカチカキラキラしました。少し成長してから再読して、
しずかにうちのめされた。
どんなに手をのばしても届かないものがあるということ。
以来、村上春樹だけはどんなにお財布がさみしかろうと、新刊が出たら
すぐに買って読むようにしています。
今日、村上春樹本を買って行ったお客様も新刊が出たら飛びついて
買うのでしょうか。楽しみですね。

…はっ、古本屋の日記なのに新刊本の話で終わってしまった!
し、新刊が出る前に、上々堂、まだまだ村上春樹本たくさんありますので、
予習、あるいは復習、あるいは初対面、いかがですか。

by shanshando | 2005-08-28 20:21


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