上々堂(shanshando)三鷹

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2005年 11月 29日

古本屋の掃苔帖 第百十六回 横井英樹

「最近の若者は金さえあれば何をやってもいいと
思っている」とは、ホリエモン事件における。元首相
森喜朗先生のご発言で、それもすべて戦後の教育
が悪いせいらしいが、戦前の教育ならそういう人間
は出てこないというのは無理がありすぎます。
先生にとっては、大学の先輩でもあり、自民党代議士
としても先輩にあたられる堤康二郎氏をお忘れらしい。
堤のえげつなさに比べれば、ホリエモンなんて可愛い
もんでしょうに。
いまさら、森氏が何を言っても誰もまともに受けやしま
いが、ああ云うものを安くない歳費で飼ってるかと思う
と税金なんぞ払う気なくなりますね。

さて、昭和財界悪党列伝のなかで平成のホリエモンと
相似しているのが、ホテルニュージャパン火災で業務
上過失致死に問われた横井英樹氏。
彼がはじめて世間の耳目をあつめるのが「白木屋乗っ
取り事件」。
日本橋の老舗デパート白木屋を乗っ取るべく、全発行
株式の半数まで買い進んだ時、白木屋がわの必死の
防戦に会い資金がつきた彼は、東急グループの総帥
五島啓太に泣きつき、結局所有していた株を五島に買
ってもらいます。
いわゆる「ホワイトナイト」の役を果たしたこの五島啓太
こそ、「ピストル堤」といわれた堤康二郎のライバル「強盗
啓太」といわれる男であり。つまり、小魚が大魚に呑み込
まれたというお話ですね。

ホリエモン氏は結局あの騒動で儲けたらしいが、横井氏
の場合赤字だったらしい。それでも懲りないところが、この
男の面白さで、その後も帝国ホテルの株を買い占めたり、
問題のニュージャパンを手に入れたり、話題になった「EM
PIRE」という本によると、エンパイア・ステート・ビルディング
も所有していたらしい。
しかし、結局それらもすべて間抜けな顛末で手放しており、
ニュージャパンにいたっては、間抜けと笑ってもいられない
仕儀となった。

一流財界人をめざして、必死でもがいた彼の山師的人生
も1998年11月30日、80歳で閉じることになりますが、
未払いの税金がなんと国税220億円 地方税110億円と
いわれ、史上最大のとり漏らしといわれています。

田園調布にあった豪邸は更地に戻された後、美白の女王
鈴木その子さんに買われましたが、鈴木氏の死後建築計画
はストップしたままだとか。
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by shanshando | 2005-11-29 17:38 | ■古本屋の掃苔帖


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