2006年 01月 13日
昨日に続いて翻訳者柳瀬尚紀に関係した人物になる。 ルイス・キャロルことチャールズ・ドジソン氏がロリコンであった か?という論争はかなり古くから交わされているらしい。 まったくもって愚かな話である。 108年も前に死んだ男の頭の中なんて知れようもないのに、 大体、もしロリコンだったとしたら何か不都合があるのか? なにか決定的な証拠書類でも発見されて、晴れてやっぱり 変態でしたということになれば、「不思議の国のアリス」は、 18禁の不適切図書に選ばれるのだろうか? もし、そんな事になったら大変面白いじゃないか! 私は常々自分の中にいろんな変態性欲の芽があることを自覚 しているが、残念ながらロリコンの可能性はないようである。 いや、変なところに「残念ながら」という言葉を使ってしまったが、 本当に私が残念なのは、私にはいろんな変態性欲の芽だけあって、 これぞ!という定まった傾向を持っていない事こそ、本当は残念 なのである。 よく云うことだが、独創性を生むのは人格的ないびつさである。 外に現れる品行はどうあれ、心の中にいびつな物を抱えていな い人間に物が創造できるわけはないのだ。 はっきり断言しよう! ルイス・キャロルは、骨の髄から爪の先まで完全無欠の変態野郎 である!ただ、ロリコンなどという貧しい言葉で括るのは、この大 文豪に対して失礼である。そんな言葉では括れないほど、複雑に ねじくれた手に負えない変態野郎なのである。 だからこそ、何百年経とうと色褪せない名作が残せたのだ。 無責任なことを云うな、といわれるか? もし、現代にルイス・キャロルが生きていて、変態性を露にしてい れば、どうすればよい? 簡単である。差別すればよいのだ。石を投げつけて罵ればよい。 「この薄汚い変態野郎!」 そうすれば、彼は随喜の涙を流すだろう。 ちくま文庫版「シルヴィーとブルーノ」の冒頭に印刷された彼の 自画像を見て確信した。彼はロリコンの上にマゾで、しかもスカトロ ジストの可能性もある。勿論、それらの言葉は彼の性癖の未だ一部 しか語っていないだろう。ルイス・キャロルはルイス・キャロルという 種類の変態なのだ、私やあなたがそうであるように! ルイス・キャロルは1898年の明日1月14日65歳で亡くなっている。 死因は風邪がもとの気管支炎だというが、気管支炎が死因になりえ るのだろうか? 立派な変態の多くがそうであるように、一生独身であった。
by shanshando
| 2006-01-13 17:56
| ■古本屋の掃苔帖
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