上々堂(shanshando)三鷹

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2006年 01月 14日

古本屋の掃苔帖 第百五十四回 ローザ・ルクセンブルク

1919年1月15日、ドイツ、ひと組の男女の遺体が河に投げ捨てられた。
男の名は、カール・リープクネヒト、女の名はローザ・ルクセンブルク。
殺したのは、右翼軍人、背後には第一次大戦に対する反戦の立場を主張
するローザたちに敵対する社会民主党右派がいたといわれる。

共産主義がみじめな終焉を迎えようとしている現代、一般にはほとんど
忘れられかけている名前だが、ローザ・ルクセンブルクは当時レーニンや
トロツキーと対等に渡り合える数少ない権威だと言われていた。
ソビエト政権樹立の折も、はじめは期待しながらも、じきにその独裁的
な体質が露見するや、どうどうと批判している。
彼女とリープクネヒトの暗殺が無ければ、ドイツではナチズムの台頭が
阻止され、ロシアではスターリニズムが阻止された、という人までいるが
それはどうだろう?

新世紀の希望の象徴として人々を狂熱させた共産主義は、20世紀の歴史
の中で帝国主義と変わる事の無い残虐と非道を演じて、今や殆ど大衆の支
持を無くした。日本でそれを標榜している唯一の政党は選挙のたびにすべ
ての構成員がロボットのようにおなじセリフを繰り返すというパフォーマ
ンスを披露して、ますます信頼を逸している。もし彼等が未だにその理念
を信じているとすれば、やるべき事はまず自分たちの手で現存する共産主
義国家の欺瞞を暴く事ではないか?拉致問題に関して彼等は何か具体的な
アクションをしたのか?それとも、この重大な人権侵害に対して口出しで
きない、後ろ暗さでもあるのか?
 
ローザは今フェミニズムの象徴的存在となっているようだ。
ローザ・ルクセンブルク 享年47歳
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by shanshando | 2006-01-14 21:20 | ■古本屋の掃苔帖


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