2006年 06月 04日
2006年6月4日日曜日 くもりときどき晴れ 明け方に目覚めると、ふとんの上で体が上下逆に なっていました。 向きを変えて寝なおすと、学校のような建物に マッチョな男性が集まっていて、創作ダンスを踊るので 採点してくれと泣いて頼まれる夢を見て、暑苦しくて目が 覚めました。 いったいわたしの深層意識になにがあったのでしょう。 みなさまいかがお過ごしですか。 こないだ店内で、ふたりの女の子が本のあらすじを 喋っていて、でもこれのタイトルが思い出せない、と 言っているのを聞いて、それは太宰の『葉桜と魔笛』では ないか、と思ったのですが、確信が持てなかったので 話しかけることはありませんでした。 あとで家に帰ってから確かめると、やはりタイトルに間違いは なかった。彼女たちが思い出せない本なのかどうかは わかりませんが。 電車の中などで、誰かが本の話をしていると、ついつい 聴き耳をたててしまいます。同じように、隣の人が 読んでいる本もなんとなく気になって見てしまいます。 ドアにもたれて制服の男の子が、カバーなしで村上春樹の 文庫を読んでいたりすると、わたしは心底、彼が うらやましいと思う。 彼は今、村上春樹に出会っていて、そのさきの物語を知らないで いるのだ!と想像するのです。まだ出会っていないことの なんというしあわせ。 とはいえ、「出会い以前」の本は誰にだって、気が遠くなるほど 無限に存在する。 こちらの「店番日記」で、ずっと前にちらりと触れたことのある 『宿六・色川武大』をようやく読んだのですが、これがとんでもなく 面白くて、ああ、また出会った、と思いました。 「色川武大&阿佐田哲也」ひとりブームがきそうな気配。 それにしても本って、普段はよく見る気がするのに、探しはじめると 途端にかくれてしまうのは本当に、どういうことなんでしょう。
by shanshando
| 2006-06-04 16:54
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