上々堂(shanshando)三鷹

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2006年 07月 27日

古本屋の掃苔帖 第二百八十一回 江戸川乱歩

23日日曜日に旅立って、仙台に行ってきました。
イヤ、仙台は侮れません、って別に侮ってたわけではないの
ですが、同じ県庁所在地といっても、私の出身県のそれとは、
規模も文化度の高さもエラい違い。
勿論、岡崎さんお勧めの「万葉堂」や「火星の庭」も尋ねて
来ました。
「火星の庭」では、店主の前野さんにもお会い出来たのです
が、実は会ってみてびっくり、同姓の私の従妹にクリソツ!
姓が同じだと顔が似る?血のつながりがあったりして!
でも、従妹は結婚後前野になったのだから、ありえないので
すが。

さて、その「火星の庭」で私が棚の随所をチェックしながら、
ウーンとか、アーンとかやる気の無いピンク映画のアフレコ
みたいな声(粒ぞろいの商品に感嘆している)をたてている
時、突然、外から入ってきたひとりの女性が「表に出ている
『黒蜥蜴』はおいくら?」と訊く声。
「ああ、麗々しく面陳にしてあったので、値段すら確かめな
かったヤツだ!」と、前野さんの返事に私も知らぬ振りをし
ながら耳をそばだてていると、八千なにがしとの答え!
ああやっぱりね、フムフム、と相変わらず素知らぬ振りでい
ると
「そう、じゃ戴くわ!ちょうど全集も完結したばかりだし。」
とのお客様の返辞。エエお客さんや!
全集を全部揃えてなおかつ、初版は初版で持っておこうとい
うのは、筋金入りの乱歩ファン、あるいは古書ファン!
そういえば、お召し物も黒いお帽子に黒いドレス!
ふーむ、全国的に苦戦が伝えられがちなブックカフェを地方都
市にいながら「火星の庭」さんが成功させている理由のひとつ
には、こういういいお客様に恵まれている事があるのかも?
よっぽど私も話しかけて、「そうですね乱歩の命日も近いから
供養にもなるかもしれませんね」なんて言おうとしたけど、何
だか気味の悪いヤツと思われて、営業妨害になってもいけない
ので、黙っていましたけど。

江戸川乱歩は1965年の明日、7月28日脳出血のため他界した。
享年71歳。
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by shanshando | 2006-07-27 16:04 | ■古本屋の掃苔帖


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