上々堂(shanshando)三鷹

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2006年 08月 05日

古本屋の掃苔帖 第二百八十六回 広島に原爆投下

広島に原爆が投下された76年前の同日、東京招魂社すなわち
後の靖国神社が創建されている。
この神社は、戊辰の役における官軍死者を神に祀り上げて、単
なるクーデター軍に過ぎない明治政府が、この国の統治を行う
正当性を主張するためのプロパガンダとして創られたものであり、
その後76年に亘って、日本と日本人は国家神道というインチキ
宗教に惑わされ、狂気から地獄を舐める事になる。

明治政府を立ち上げた人々の中には、確かに合理的な頭脳の
持ち主がいただろうし、そのために日本が免れた災厄もその後の
歴史の中には少なからずあっただろう。国家神道はその時点では、
バラバラだった人民を纏める妙薬だったのかもしれない。
過去の歴史を非難して、ああすれば良かったなどという事は、ナン
センスであることは承知しているが、私たちは同時にその妙薬が歴
史の中で、人々とその集合としての国家を狂気に誘う毒薬に変じた
ことも知っている。

広島長崎の原爆は非戦闘員への無差別殺戮であり。アメリカは歴史
によって裁かれるべきである。しかし、その普通なら実行する事を躊
躇すべき犯罪行為を彼に許した責任はこの国の狂気を先導してきた
者たちにある。

もう、どんな形でも戦争を起こさせない努力こそが必要である。
戦争をしてどの国が勝とうが、結局一番被害をうけるのは弱者である
ことにかわりはないのだから。

1945年の明日、この世の地獄が広島の地に降って降りた。
落としたのは、悪魔ではなく人間である。
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by shanshando | 2006-08-05 16:29 | ■古本屋の掃苔帖


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