上々堂(shanshando)三鷹

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2006年 09月 12日

古本屋の掃苔帖 第三百四回 奈良林 祥

先日、朝日新聞に「となりの寝室事情 うちの寝室事情」という
サイトが紹介されていた。
すずねさんという女性が管理運営しているのだが、セックスレス
に関する悩みを持つ人のためのサイトで、おもな対象は既婚女性
であるようだ。
様々な性犯罪が横行している一方で、少子化の原因のひとつでも
あるセックスレスは、確実に増えているらしい。
ようするに、性欲はあるけど、それを解消させるためにセックスとい
う手段を選ばなくても、もっと安易な方法があるということだろうか?
現実に存在する異性には、人格というやっかいなものがあり、思い
のままになってくれない。映画やゲームなどのバーチャルな世界で
創られた擬似異性なら、思いのままになるというか、イヤならスイッチ
をOFFすればよい。恋人や配偶者にはスイッチついてないからね。

私の同級生だから、まあ女性としては熟女の部類にはいるのだが、
見た目もマインドも非常に若くて、次から次へと若い(必ず10歳以
上下の)男の子とつきあっているバツイチの女性がいる、時々飲んで
同級生の心安さから本音で語り合うのだけど、彼女おっしゃるに
「なんとなく可愛くなってつきあいだすけど、そのうち面倒臭くなちゃ
うの」だってさ。
相手の嫌な部分が鼻につきだすと、もう駄目らしい。しょっちゅう、新し
い男を見つけては、しょっちゅう別れている。いい加減やめときゃいい
のに。って大きなお世話か?

彼女の理想をまとめるとこういう事になる。
「自分が必要な時にだけ傍にいて、ハグして欲しければ、ハグを。
セックスがしたい時にはセックスをしてくれて、自分のメンタルに関す
る悩みなどは、彼女が同情してあげてもいい気分になった時だけ打ち
明けて、逆に彼女自身が打ち明けたい時はちゃんと真剣に聞いてくれる人」
ヤナ女!だけど不思議とこういう奴がもてるから、世の中不公平である。

嘗て、女性の性は男性のワガママに振り回されてきたと言われる。事実
はどうあったかは知らないが、とにかく女性が自分から進んで、性の話題
を口に出すことは少なかった。
今は男女関わらず、あけっぴろげに性の話題を口にして、しかし行為のほ
うは、あんまりらしい。ラブホテルなど入っても、ゲーム機が置いてあって
それに打ち興じているうちにお時間となって、帰ってくるらしい。もっとマジメ
にやらんかいっ!っていうのも変か?

要するにあれではないか、性にまつわる禁忌が薄れ、幻想がなくなりつま
らなくなったと言うことではないか?
女性雑誌やなんかを見ると、二人で前戯がわりにマッサージをするとか、ア
ロマがどうとか書いているが、オジサン達にはなんだかピンと来ない。
その昔、性に纏わる事が禁忌だった時代には、人間はもっと簡単に野獣に
なれたじゃないか。

そのむかし古本屋の均一台で必ず見かけた奈良林 祥著「HOW TO SE
X]、昭和出版史上記録的な大ロングベストセラーである。
店のオヤジに咎められないかドキドキしながら盗み見た図解、興奮したナァ!
今では小学生だってあのくらいでは興奮しない。

明日、9月12日は2002年に老衰で亡くなった奈良林 祥の命日である。
享年83歳
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by shanshando | 2006-09-12 16:22 | ■古本屋の掃苔帖


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