上々堂(shanshando)三鷹

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2006年 10月 12日

古本屋の掃苔帖  第三百二十一回 川路利良

どんな職業に対しても偏見をもってはいけないと言うけれど。どうしても
その職業にあるというだけで、偏見をもってしまう職業というのがあって、
それは警察官と不動産屋である。
親の家を出て、ぼちぼち30年ちかくなる私だが、その間に出会ったこれら
の職業の人で、心地よい印象をあたえてくれた人は本当に少ない。
たとえば良心的な医者なら何人も知っていて、そうでない人の数をはるか
に上回るくらい世の中には良心的な医者がいると信じているし、八百屋なら
ほとんど全ての八百屋と友達になれる自信があるが、不動産屋に至っては、
出会った不動産屋のほぼ八割が隙あらば人を騙そうとするヤツだったし(東
京都のガイドラインが示された後も、契約終了時に知人から部屋の清掃料
をふんだくろうとした悪徳不動産会社をやりこめてやった事があるが、最後
にはヤクザまがいの脅迫電話を深夜かけてきたのには驚いた)
警察官はなるだけ面倒な仕事はするまいとする役人気質のタイプと、制服
の権威に寄りかかって恫喝を行うヤクザまがいのタイプがいて、そのどちら
もが自分たち自身にたいしては非常に低いモラルのハードルしか持っていない。
よく、警察官が犯罪をおかすとニュースなどで、さも信じられないことが起き
たという感じの報道をされるが、私には不思議でもなんでもない。

古本屋の仕事を始める時は、古物商の免許を申請するため警察に行くのだ
が、3年前に上々堂のぶんの申請をしに、住居に近い荻窪警察の生活安全
課に出向いたところ、そこはヤクザの事務所と見紛う雰囲気で。大きな声で
「なにタイヤ交換行くの、それじゃ××にある○○という店に行って、警察から
来たって言うといいよ。○割引にするからっ」なんていうことを大声で話してい
る。外来者である私が居る前で、そういう話しをしてはマズいという程度のモ
ラルもないのだ。たぶん賄賂にあたりそうなサービスをうけても、見返りになに
かしない限り罰されることはないからいいや、とか思っているのだろう。

こんなこともあった。
埼玉に仕入れに出向いている時、幹線道路のひとつを占拠するような形で、
右翼の街宣車がデモをやっている。デモとは名ばかりで、街宣車の上でフン
ゾリかえった奴らが片手でビールを呑みながら意味のない騒音を上げてい
るだけで、どう見ても与太者の狼藉でしかない。
お陰で交通は麻痺し交差する道路には、行列の通過を待たされる一般車で
大渋滞。思わず私はそこで交通整理をしていた朝霞署の警察官に何故こん
な事を放置しているのか?と詰め寄った。そうするとその警官が言うには
「しょうがないんだ右翼なんだから。」
正式な届けをだしたデモだから、自分たちには取り締まることが出来ませんで
はないのだ。自分たちと懇意な右翼だから放置しているのだということである。
実際右翼でも貧乏な集団には、警察OBなどからの支援を行っているという。

いや警察に関しては言いたいことがいくらでもある。嘗て店番をしていたバイト
さんが騙されて、詐欺被害に遭った時、即座に届け加害者もあきらかなのに一
向に動こうとしなかった地元警察が、半年後新潟の少女監禁事件で警察の怠慢
が批判されると突然動いて、わずか半日で解決したことや、天下りの警察官僚に
甘い汁を吸わせるためだけに存在している防犯協会のことなど、その他様々。
阿倍内閣の誕生で全体主義に移行しつつある国で、彼等制服を着た与太者が
これからどんな働きをするのかと思うと恐ろしくなる。

さて、1879年の明日10月13日は日本警察の生みの親 川路利良が死んでいる。
一説によるとその死は、贈賄をしていた政商藤田組による汚職発覚を畏れた毒殺
であったという。享年46歳。
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by shanshando | 2006-10-12 16:11 | ■古本屋の掃苔帖


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