上々堂(shanshando)三鷹

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2006年 10月 13日

古本屋の掃苔帖 第三百二十二回 横山まさみち

戦後まもない、未だ貸本漫画も登場していない頃からの作家だから、
半世紀以上のキャリアということになる。
年齢でいうと、手塚治虫の四つ下、水木しげるの八つ下、白土三平の
二つ上ということになる。考えてみると絵本作家もそうだが、漫画家も
随分長命な人が多い。いや73で死んでるわけだから、長命というのは
おかしいかもしれないが、老いて尚現役であり続けられるというのは、
絵を描く仕事というのは脳の老化防止にいいのかもしれない。

横山まさみちといえば、オットセイの絵で表現されるおちんちんが有名
だが、もともとあればかり描いていたというわけではないようだ。
古本漫画の相場は詳しくないが、エロになる前の少年漫画の単行本は
数千円から数万円つくものもあるらしい。

日刊ゲンダイに長期連載された成人漫画は、電車のなかで前に立った
オジサンが広げたページの裏側にきて、見るともなしに毎度おなじみの
オットセイの活躍を見たりして、「アアまだやっているのか」と思う程度だ
ったが、今になって考えるとあれは相当POPな表現だったかもしれない。
Tシャツの裾のほうにあのオットセイをプリントしちゃって、裾をズボンの中
に入れて着ると、パンツの中からオットセイが顔を出しているように見えた
りするのってどうかしら?カワイイッ!

職人的なセンスで、移り変わりの激しい漫画界を生き残った横山まさみち
は、国民栄誉賞に輝くことはありえないだろうけれど、誰かがオットセイくん
のキャラクターを現代美術的なセンスで世界に広めれば、世界的なブーム
になり、政府も遅ればせながら国民栄誉賞を考えるかもしれない。
少子化の解決にも繋がりそうだし、皇室がマスコットにするなんていうのも
いけるかもしれない。

横山まさみちは2003年の明日10月14日、前立腺がんのため他界した。
前立腺か…うーん。
享年73歳
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by shanshando | 2006-10-13 17:06 | ■古本屋の掃苔帖


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