上々堂(shanshando)三鷹

shanshando.exblog.jp
ブログトップ
2007年 06月 01日

お豆さん おイモさん

他の土地のことは知らないが、関西人は確かに豆とイモを甘やかし過ぎている。
と、思うのだ。
喩えば大根のことを「お大根」と云う若干お高めの奥様は居ても、「お大根さん」
とまで持ち上げる人は居ないだろう。「お葱さん」とも言わないし、「お人参さん」
なんて聞いたこともない。大根は「大根!」人参は「人参!」と呼び捨てにして、
それで特に当人たちも傷つかない。
「せめて、大根くんとか、人参ちゃんとか呼んで欲しいな…」なんて思っている
かもしれないが、不平を言うこともなく淡々と煮られては食べられていく。
健気ではないか!

「さん」付けまではしないまでも、たとえばおにぎりは「おにぎり」。お餅は「お餅」
というように、大袈裟でない程度の尊称を与えられている連中もいて、やはり食
べ物の世界も平等とは云いがたいようだ。
イモと豆のほかにこう云った特別待遇を与えられているものに「お揚げさん」と
「お稲荷さん」があるが、これはやはり正一位稲荷大明神の御威光というか、
祟り神に対する恐れのせいで、一応故なき事ではないし、逆に「飴ちゃん」など
と馴れ馴れしく呼ばれて気を悪くしているかもしれない人もいないではないが、
「お豆さん」「おイモさん」のように尊称の上に「お」まで付けられてふんぞり返っ
ている食べ物はあまりない。
(「おかゆさん」というのがあるが、これは病床での心もとなさが言わせるのだろ
うから、まぁ許そう。)

こういうエコヒイキは本人の為にならないし、なにより人間関係を悪くする。かね
てからこの件では一度苦言を呈さねばと思っていたが、なんだかオトナ気ないよ
うで云いにくい。それに私は豆とイモが大好きなのだ。
朝の味噌汁の具はジャガイモとサトイモとサツマイモのローテーションがずっと
続いても不服はないし、豆を煮るために前夜からポットのお湯に浸してほとびさ
せていた朝は、寝床の温みが即現在豆たちが感じているであろう温みを思わせ
ホンワリした気分になる。

今朝はサツマイモの味噌汁と、豆を炊き込んだ玄米ご飯、炊き上がりに小さく切
ったグリーンアスパラを酒醤油で別に炊いたものを混ぜた。この炊き込み混ぜご
飯は玄米が好きな人には是非試して貰いたい。今グリーンアスパラ安いし、太さも
手ごろなのが出回っている。
アスパラをフランス人は穂先しか食べないと聞いたことがあるが、もったいない話
で、繊維の多い茎部分もピーラーで一皮剥いてやれば食べやすい。大抵サラダで
食べる人が多いと思うが、あっさり和風に煮付けるのも乙ですよ。くれぐれも火を
通しすぎないようにして「おアスパラちゃん」をお楽しみください。
[PR]

by shanshando | 2007-06-01 13:30 | ■原チャリ仕入れ旅■


<< 陽光ふりそそぐ音      雨ツブ >>