2007年 06月 02日

陽光ふりそそぐ音

耳の不調は、やはり病気であったらしい。
昨日ついに耐え切れず、病院に行ったところ宣告された病名は、
「耳管開放症」あるいは「突発性難聴」。
症状が似ているのでどちらとも現段階では判らないらしいが、どちらかというと
「突発性難聴」の可能性が高いようだ。
「突発性…」のほうは、比較的知られている病気だが、原因は判然とせず。
したがって治療法も決定的なものがないらしい。厚生省が難病指定している。
「耳管…」のほうは聞いたことがない人が多いと思うが、それもそのはず、耳
鼻科の医師でも知らない人がいるという奇病で、専門医も限られている。した
がってこれも直りづらい病気らしい。
とりあえず処方された軽めの薬を服用して、様子見をすることになるらしいが、
どちらにしても今の私は狼と虎に挟まれて枯れ枝にしがみついている間抜け
な猿のようなもので、難病と奇病どちらの診断をくだされたら、まだしも安心で
きるのかすらわからない。とにかく「突発性…」の場合は、どうかすると入院して
点滴、ステロイドの投与ということになるらしく。なんとかそれだけは免れたいと
思っている。

私は、浮世の大抵の悩みは金と想像力のどちらかでケリをつけられると思って
いる人間で、自分の場合、金はそれこそ薬にしたくも持っていないが、幸い想像
力は乏しいながらも持ち合わせがあるので、この場合もなんとか想像力で乗り
切るしかない。誰も保障してくれない自営業者の生活は、身体と精神が一緒に
壊れたら、もう破滅するしかないのだ。

私は、どうも右側が壊れやすい男らしく、小さい時から膝っ小僧をすりむくのも
必ず右側、眼にゴミが飛び込むのも右側、三十代の半ば興居島屋を開店した
直後に交通事故で膝を粉砕したのも右側、そうして今度も右耳をやられている。
どうにもこれはマスターベーションの癖に関係しているのではないかと思うが
定かではない。
とにかく、右目も充血しやすいし、右の奥歯も歯軋りで磨り減っている。
このままドンドン右が壊れていくなら、早いうちに右側をすべてサイボーグにす
ることは出来ないだろうか?
私にはお金がないので、自分でその費用を捻出することは出来ないが、何処か
の企業が実験台を探していたりしないだろうか?
病気のため低音が遮断された右耳を上にして、左耳を布団に押し付けながら今
朝、そんなことを考えていた。
今朝はむやみにまた良いお天気で、聞こえにくい右耳には自分のコメカミを巡る
血流の音に混じって、窓から降り注ぐ陽光の奏でる音が聞こえるような気がした。
どうにも爺の自哀など見苦しいばかりだが、当分はこんなことに耽溺しているしか
ないようだ。
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by shanshando | 2007-06-02 13:45 | ■原チャリ仕入れ旅■


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