2007年 06月 03日
「私は、寝ころんで本を読むんでね、あまり重い本は困るんです。」 というのは多くの文庫本ファンの方の常套句で、確かに本というものは 机の前に四角く座って読むもんだという躾が徹底された時代と違って、 現代では多くの人が寝床やソファーに横になって…という読書スタイル になってきているのではないか? 昔は枕元のスタンドなど照明としてあまり良い状態とは言えないものが 多かったが、現代では間接照明など工夫されて、寝ころんで読んでも 左程目を悪くする憂いはないようだ。目を心配するならパソコンやゲー ムを制限するのが先だろう。 「重い全集本なんか買っても結局枕替わりですよ。」という話も良く聞く。 実際に枕にしてみると、本は固すぎて、高さもマチマチだからあまり向い ているとは思えないが、敢て本型の枕を作ってみると面白いかもしれない。 絵本だと布製のものが外国にはよくあって、日本でも最近はよく見るが、 あれをもっと分厚くすればよいのだ。 なにか自分の好きな、(詩集など良いかもしれないが、)本を一冊選んで 装丁を極力まねて。出来れば印象的な数ページ、あるいは数くだりをその まま移したページを作って、開けるようにしておく。出来れば絵が付けられ るとベストだが、無理ならテキストだけでもいい。 上手に作れたらプレゼントにいいかもしれない。 散々遊んだ末に結婚する友人の結婚祝いに野坂昭如「エロ事師たち」装丁 宇野亜喜良版とか、「谷内六郎展覧会」を五種類全部作ってみるとか、実際 の本から版を転写してシルクスクリーンなどで作っても、個人的に使うものか プレゼントなら著作権も問題ないだろう。 勿論、自作の詩集などもいいかもしれないが、プレゼントにはやめておいた ほうがいいかもしれない。貰った人がうなされてもイケナイから。 私は女性のように首が細長く、ゆえに肩こりや眼性疲労などもしやすい。加え て就寝前の読書の習慣もあるから枕は結構大問題なのだが、最近市販の物 に改造を加えた程よい薄さの物を作ってもらった。これとクッションを併用して 本の厚さ重さに応じて使い分けると非常に具合がいい。使い勝手が良いと本を 読みふけってしまって、かえって睡眠時間が減る。結局、良い枕は健康に良い んだか悪いんだか?
by shanshando
| 2007-06-03 13:56
| ■原チャリ仕入れ旅■
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