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上々堂(shanshando)三鷹

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2007年 11月 01日

焚き火

家や店に木屑が大分溜まった。
木工をやるときはなるだけ木っ端をださないように心掛けてやるし、
尚かつ余った切れ端もなんとか用途を考え、資源を無駄にしない
ように心掛けるが、それでもどうしても余りは出て、家と興居島屋の
ぶんを合わせると結構な量になった。
他に庭木を剪定したクズなど、引っ掻き集めてバイクに積み込み、
早朝の多摩川へ、
登戸の辺りには、焚き火にもってこいの中州がある。
風向きを考え、石を積み、焚き火を始める。
積み込む時には大層な量に見えた木屑の山も川原でみると、がっかり
するほど僅かだ。一時に積み上げてしまっても、今の時期だとすぐに燃
えあがる。
流木に腰掛け、燃える火を見詰めて一時間足らず、自分の骨あげをする
亡霊の妄想にふける。
一体、人の身体を灰にするにはどれくらいの量の薪が必要だろう?
火葬場だとスイッチポンッで一時間もあれば焼けちゃうけど……
やっぱりまず数日風に晒して、燃えにくそうな内蔵や目玉などは鳥に食べ
て貰って、風雨であらかた脂っ気が抜けた頃に薪を積み上げ、半日?
いや一昼夜もかかるだろうか?
火葬場ならレアからウェルダンまでお好み次第だろうが、この場合、生焼け
なんぞは寝覚めが悪い(?)からよく焼きで焼けてほしい。出来ればすっきり
人形も消え去るほどに…

昼近くなって雲が晴れた。
焚き火はいつかすっかり熾きになり、埋めてあった芋が程よく焼けて、
モシャモシャそれをたいらげた私は、またバイクに股がって世田谷通りを
都心にむかった。

by shanshando | 2007-11-01 16:02 | ■原チャリ仕入れ旅■


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