「ほっ」と。キャンペーン

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2008年 10月 31日

わっはは わっはは

先日和本をダンボールに一杯市場に出品して、それがちょっと知り合いからの
頼まれ物だった関係で、精算はついでの時にともいかず、かといってそれだけで
わざわざ神田まで行くのもなんだか無駄な感じなので、今朝はわざわざ今日開催
の明治古典会むけの縛りを作って、出品+精算という大義名分を拵え神田に向かった。

この辺が私の中に眠っている近江商人の血なのかもしれない。とにかくケチな出品
でも空手で行くよりはマシというわけで、自店のバンの後ろに大量の出品を載せて
若い従業員を運転手がわりに引き連れて市場に来ている同業さんから見るとまことに
貧弱である。
また悪いことに…というか、いや逆にいいことにかもしれないが、今日の明治古典会は
特選市といって、最低落札価格が五千円からという最低一万円という大市に次いで品の
クォリティーの高さが要求される市で、私が持っていった貧弱な荷は数々の名品に
紛れて一段と存在感がくすんでいる。
初めっから特選と知って持っていくならそれなりのつもりもしたのだが、何しろ義理の
ついでに拵えた縛りだから、値段も適当というかまぁ売り方次第では売価2.3万には
なる品だから、底値五千円ならあわなくもないはずだし、少ないなりに筋も通っている
から悪い荷でもないのだけれど、結果はどうなることやら…

私が非常に肩身の狭い思いで出品の手続きをやっている脇では、私より一世代上の
やり手で鳴らした同業の皆さんが非常に景気のいい話に花を咲かせている。
なにしろ一点の品を扱って百万だの二百万だのという売り上げを上げようという人たち
ばかりが集まっているらしく、非常な華やぎである。
わっはは、わっははと会場中にこだまする笑い声は、私のような弱小業者を尚更萎縮
させる。

ここのところずっと市場は時化ていると聞いていたし、私自身もたまに出品すると実際
それを実感するのだから、こういう時は無理して余剰の品を市場に出すより、店で
安く売れるものは安く売ってお客様に還元と思い、市場から遠ざかっていたが、案外
今はわっはは景気なのか??

一点何百万もする品というのは勿論店舗売りなどであるはずもなく、また素人に混じって
のネット販売でもないだろうから、きっと昔から手堅く付き合いのあるお得意相手の目録
販売であるはずで、私などは俄かに真似の仕様もないが、まぁ世の中あるところには
しっかりお金があるというのはどうやら本当で、そういう商売をやるならやっぱり神田に
移ったほうがいのかな…と思いつつ店に戻ってきたらご近所の同業がやはり店を閉めて
神田に引っ越すというお知らせ。

今は一層テナント代が安くなっているのか、ここ数年神田に移る同業が多い。
神田に移って、頻繁に市場に通ってなるだけ良い品を安く買いたたいて、目録やネットで
お客に高く売る。…たしかにそのほうが効率が良いに違いないのだけれど、なんだか
みんながみんな神田の本屋になっちゃっては、地元地元で出る品をコツコツ買い集める
業者がいなくなって、郊外の古本は全部ブックオフ行きになっちゃうと、本当の良書は
どんどん燃えるゴミにされちゃって、果たしてどうなっちゃうことやら……。
それにブックオフも最近相当危ないという噂も聞くし……。
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by shanshando | 2008-10-31 17:28 | ■原チャリ仕入れ旅■
2008年 10月 29日

過食

昨日は、シフトの組み間違いで、本来興居島屋に座っているべき時間が
ぽっかり空いてしまった。
普段の休日は結局出張買い取りや子守に費やされてしまうので、自分だけ
の時間というのは皆無に近いから、不測の出来事とはいえ有難くもある。
どうせならゆっくり昼寝でもといきたいところだが、貧乏性でこのような際でも
なければ片付かない細々とした用事を片付けるために走り回ってしまった。
こういうのを貧乏暇なしというのだろう。
貧乏だから暇がもてないというより、無理にも暇を作って頭や身体を休めない
から何時までも非効率を解消できず、貧乏は続くよ何処までも~

とにかく、しかしそうやって動いていれば世の中捨てたものでもなくて、上石神井
で異様というか立派というか凄い食堂を見つけてしまった。
上石神井は興居島屋の買取のテリトリーに入るので、良く行くのだがあんな店が
あったとは!
なにしろ外から一見したところは極よくある普通の食堂、恐らく夜は居酒屋になる
のだろう。店の表は造作を直したばかりと見えて清々しい感じだが意匠には別に
凝っておらず平凡、引き戸になった入り口脇にホワイトボードがかかっていて、
「日替わり定食、秋刀魚の塩焼き、チキンカツ、鯵のたたき」と書いている。
成る程、夜は居酒屋なだけあって魚料理が得意らしい。ここはやはり秋刀魚か
鯵のたたきだろうな…と思いつつ店に入ると、威勢のいいお姉さんが奥のカウンター
に案内しつつ
「日替わりでいいですね?」と訊く、
いや勿論日替わりでいいんだけど、えーと一応メニューも見てみたいな…とぐずぐず
きょろきょろ、えーいや迷っているわけじゃないけど、鯵か秋刀魚かの問題もあるし…。
すると、きょろきょろしている私を尻目にお姉さんさっさと
「日替わり一丁!」と通してしまった。
そんな無茶な、まだ日替わりの中のどれにするかも言ってないのに…。
「ご飯の量はどうします?」
「えっ?ご飯の量というと…?」
するとおねえさん他のお客のために注がれた小さめの丼にすりきりの飯を指差し、
「これが普通。」
「ああ、じゃあ一応多めに」
朝が軽めだったので、ちょっとお腹が空き気味だったのだ。
「はい、ご飯大盛り!」
それだけ叫ぶとお姉さんはお茶をおいてさっさと向こうへ行ってしまった。
おいおい、おかずが未だ決まってないよ…、まったくせっかちだなぁ。
私はもう一度日替わりのメニュウの詳細を見るべく店の中をきょろきょろした。
しかし何処にもないのだ。夜のメニュウらしき肴のメニュウは随所にあるのだが、日替わり
のメニュウがどこにもない、一体どーなってんの???

数分後、隣に運ばれた定食を見てその謎は見事に判明した。
日替わりは実は一種類なのだ。
「秋刀魚の塩焼き、チキンカツ、鯵のたたき」これで一人前。
しかもそのそれぞれが普通の食堂の一人前分は充分ありそうだ。
次から次へ店に入ってくる客のすべてが自動的に日替わりを注文させられている。
なるほど、ここのランチはまず表でその日のメニュウを確認し、それに異存なければ
入ってくると同時にそれを注文するということになっているらしい。

待つこと5分程度、私の前にも今日の日替わり定食が運ばれてくる。
うーむ魚の鮮度もカツの揚がり具合も申し分ない。
動物性蛋白ばかりのようだが、付け合せの野菜がそれぞれの料理についているし、
おしんこも味噌汁も美味い!
これでご飯の量に関係なく一人前850円。
うーんやるなー、メニュウを一種類にすることによって、材料のロスをなくし、鮮度と
内容と味で勝負!うーん凄い店だ!
しかし、こんな店が西荻窪や三鷹になくてよかった!あったら過食で成人病になっち
ゃいそう。
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by shanshando | 2008-10-29 14:25 | ■原チャリ仕入れ旅■
2008年 10月 25日

女性客

本当にいつのまにこんなに女性客が多くなったのだろう?
私がなないろ文庫の店番をやっていた十六年前にはまだやっぱり
客の大半はおっさん及びお爺さんで、たまに女性の客が入ってきても
千円とちゃんと値札が貼ってある料理本をなんとか百円に値切ろうとする
おばさんくらいで、(百円値切るのではない。千円を百円に値切ろうとするのだ。)
今のように若い女性客が圧倒的多数になることなんて想像だに出来なかった。

当時は、古本=キタナイモノというイメージが根強く女性の中にあって、飲屋などで
隣り合わせても、古本屋の店番をやってますなどというと、じりじりと後じさられて、
何かの拍子に間違って手でも触れようものなら、大急ぎで手を洗いにトイレに立た
れたりした。

まぁ時代の趨勢をかって物を廃棄することが躊躇われるようになったせいもあるのか
この頃では、古本を汚いと思うような女性も少なくなったようだが、それでも例えば
絵本を誰かにプレゼントしようという時には「やはり人様に差し上げるのに古本は…」
などといわれたりする。

この間「グッド・シェパード」というアメリカ映画を観ていたら、その中では古本がラッピ
ングもせずにいきなりリボンだけかけられてプレゼントされていた。
本には本文という内容があり、装丁というラッピングがすでにされているのだから、
その上に更にラッピングをして艶を施すのは確かになんだか無駄というか、酷い言葉
でいえば冒涜のような気もする。
アメリカ人ゆえの合理精神なのかヨーロッパや他の地域でもそうなのかは知らないが、
私にはこういう合理精神は非常に好もしく思える。

アメリカという国は大変嵩にかかって嫌な国だけど、アメリカ人自体には好感が持てる
ことが多い。
そういえば、最近ニューヨーク市の浄水設備が良くなって、水道から綺麗な水が出るよ
うになり、故に今はニューヨーカーたちもわざわざスーパーで買ってきた水を飲もうと
しなくなったと聞いた。伝聞だし、それは合理精神のためというより不況のせいかも知
らないが、私は元々優れた浄水設備の備わった日本の水道水を忌んで、飲料には
ミネラルウォーターでなければとする昨今の日本の風潮が嫌いなので、この話でも
またアメリカ人に共感を覚えている。


なんだか話が女性客からそれてしまったし、これじゃ女性が非合理精神の権化だと
批判しているように聞こえるかもしれないが、実はその通りなのだ。
私は多くの女性に観られる非合理的な精神を徹底して憎み、とことん愛しています。
やっぱり合理的なだけじゃ世の中面白くないよね!?
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by shanshando | 2008-10-25 15:18 | ■原チャリ仕入れ旅■
2008年 10月 22日

ゴミ屋さん

ポリバケツを二個を両脇に抱え、砂利道の私道を飛び出すと
ほんの一息差で回収車は走り出し、二週間溜めてしまった
プラごみを置いて行かれてはならじと思わず声を張り上げた。
「ゴミ屋さーん!」
呼びかけた直後に後悔……、
志ん生の落語に「紙くず屋」を連発するのがあるけど、回収業者の
人は別にゴミを売って歩いているわけじゃないから、「ゴミ屋さん」は
失礼かもしれない?
でもさすがに「回収業者さーん」じゃ呼びにくいし、「そこの清掃局の
お方!」じゃ時代劇だし、こういう時よく現代人は「スミマセーン」なんて
言うけど、別に特に謝らなきゃいけない理由もみつからない。

短い間にクルクルと後悔やら妄想やらを頭の中でめぐらしつつ追いかける
と、ゴミ屋さんは案に相違してにこやかに振り向き、ポリバケツのひとつを
受け取って、中身を回収車に投げ込み、続けてもうひとつも同様に、
見れば小柄な丸顔にお茶目なチョビ髭をはやして、親しみ易い雰囲気。
区の職員なのか、委託業者なのかは知らないが、窓口で気の利かない
しかめっ面している役人連中より余程感じがいい。
そういえば私の古馴染みで、今は蜻蛉玉作家をやっているサブちゃんも
昔バイトでこういう仕事をしていたっけと思い出した。

サブちゃんは手先が器用だから、蜻蛉玉作りもすぐに習得しちゃって、今は
一丁前に個展なんてやってるけど、確かその前は木工作家で手作り家具
の受注生産なんてやっていて、それより前は愛車のバイクを駆っていろんな
ところを旅していたみたいだし、愛嬌もあって人柄も優しいから、みんなに好
かれるけど、なんだか所謂器用貧乏。
気ままな暮らしの果てに財布が空っぽになると、大道具の仕事にまとめて出て、
気がつくとまた新しいことを始めてる。

そんなサブちゃんがゴミ屋さんをやっていたのは、もう二十年くらいまえで、
その頃は回収システムも今と全然違ったはずだから、今の人たちの労働条件は
サブちゃんの頃とは違うかもしれないけど、とにかく二十年前のその頃は、私が
聞いていて空きがあれば是非とも潜り込みたいと思うほど優雅な労働環境だった。

朝の出勤が早いのはきついけど、慣れればむしろ楽になるのは私も昔築地のバイト
で体験済みだし、雨の日雪の日の辛さはまた格別だろうけど、とにかく午前中に
殆ど仕事を終えて、後は処理場にある大浴場でゆっくりお湯に浸かって来るというのが
なんとも羨ましかった。
それにああいう作業はデスクワークなどと違って、人間関係が軽やかな感じで、運動
量も適度だし、結局何より人間朝陽が昇ると同時に働き出して、午後はゆっくり自分
の為に使うというのが、なんともかんとも本来の意味で文化的で、おおらかで、だから
今朝のあのおじさんの笑顔もあんなに感じ良かったのかもしれない。

まぁまたぞろ何時もの「隣の芝生病」になってしまった私なわけです。
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by shanshando | 2008-10-22 14:13 | ■原チャリ仕入れ旅■
2008年 10月 21日

上野

先週、野暮用があって久しぶりに上野に出掛けた。
改札を出て公園に入ると、都立美術館の「フェルメール展」人気で
平日にもかかわらず人出が凄いが、いつのまにかブルーシートハウス群が
無くなっていた。石原都知事の指示で追いたてを食ったのだろう。
公共の場所を占有することはまかりならぬということだろうけれど、都の資産や
予算を私物化している石原にそれを言われた日には住民のみなさんも承服しが
たいだろう。
なんだか、一人二人殺せば犯罪者だけど、数百人殺せば英雄になるという論理
を思い浮かばせる。

都立美術館では昔ダンサーだった頃、さる美術家から依頼をうけて展示場のひとつ
で踊ったことがあり、まぁ踊りの内容はもう自分でも忘れてしまったが、館内のレスト
ランが落ち着いた感じで好ましかったのを覚えていて、今回もそこで食事をしたのだが
なんだかいかにも「洋食!!」という感じの料理が上野らしく、満足しました。

時間があったので比較的空いていた動物園に入ってみると、ジャイアントパンダの
居た檻にレッサーパンダが入れられていて、身に余る豪邸を与えられて恐縮している
のかしきりに客に愛想をふるっていて、なんだかちょっと哀れだった。

パンダが居た時代から私がこの動物園で一番贔屓にしているのは(といってもバナナ
一本奢ったことはないが)ゴリラで、こちらは愛想など一切振るわず哲人のように静か
で優雅でなんだかやっぱり真打!
あと面白かったのはカバで、これはこの動物園で一番永く同一血脈が受け継がれている
種だと聞いたことがある。カバは意外に繁殖力が旺盛で、今現在日本中の動物園に
飼われているカバはすべて上野のカバの血を引いているとか、万世一系のありがたーい
御血脈なのだ。

サイも象もでかい動物は大体好きだけど、中でもカバとゴリラは見飽きがしない。
私の生活圏内には井の頭自然文化園という小さな動物園があるけど、ここは例の
花子さんというお婆ちゃん象以外でかい動物がいなくて、地味だけど年間パスを持ってい
るので割と最近は行くけど、上野の若い象たちのアクティブさに比べるとやはり花子さん
はお年寄りだなぁ、とちょっとだけ胸にぐっときてしまった。

近いうちに多摩にも出かけたいと思っている。
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by shanshando | 2008-10-21 13:54 | ■原チャリ仕入れ旅■
2008年 10月 17日

興居島屋で店番をしていると、梅雨入り前くらいから結構蚊に悩まされる。
かえって猛暑の七月八月は冷房をいれて戸を閉切るので、蚊は入ってこないし、
同時にあまりに外が暑いとお客も入ってこないので、心置きなく偶に迷い込んだ
一匹を追廻し仕留めるのもたやすいが、梅雨入り前や秋には戸も開けっ放しなので、
蚊も入って来放題。
痒さと煩さに悩まされながら、狂ったように蚊を追うサマは○チガイそのままで、お客
も随分と不気味だろうと想像にかたくない。

昔は蚊取り線香をつけたりもして、レトロ調の店構えと相まってお客の中にも懐かし
がってくれる人があったりしたが、やってる人間がそれこそレトロになりつつあって、
空調などですらつけっぱなしなんていうことがしばしばあるので、火の不始末は洒落
にならないから止めることにした。
電気蚊取りの類はまったくあてにならない事が証明済み、しょうがないので今年は
お客の居ない合間をねらって殺虫剤で仕留めることにしたが、どうもやはり内心忸怩
たる思いである。

なにより飛び道具は卑怯な感じだし、血を吸う蚊は産卵を控えたメスに限られるという
事だから、体力と反射神経を頼りに真剣勝負ならともかく、毒ガスで殲滅というのは
人倫にもとるとさえ思われる。第一匂いがいやだ。

三代目金馬が「唐茄子屋政談」の中ほどで
「本所に蚊が居なくなると大晦日…」ということを言っているが、河川と河川に挟まれて
人々が暮らしていた江戸の町では成る程そんなことであったろうが、善福寺川が街中
を流れる西荻窪の街にもやはり蚊は多い。
ただし、まぁさすがに大晦日までは大袈裟で精々があと数週の辛抱だろうか、
眼も耳も衰え始めた私などにもこの頃の蚊はたやすく仕留められて、なんだかかえって
気の毒なかんじもする。

今年ももうあと二月ちょっとなんですね。
まったく為す処もないままに日の暮れるのは早いのである。
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by shanshando | 2008-10-17 16:59 | ■原チャリ仕入れ旅■
2008年 10月 14日

テナント住まい

客観的に見ると、
誰がこんな場所で、この不景気にこんな値段のテナントを借りるんじゃい?
と、思われるテナントが結構ある。
同じビル内にもっと景気のいい時に入った店があったりして、そちらとの
バランスを考えるとどうしてもあまり安く出来ないなどという場合もあるだろうが、
大方は他にも不労所得をいっぱい持っていて、金銭感覚が狂っているオーナー
の業尽くの為だったりするのではないか?
アダムが耕し、イヴが紡いだ時誰が地主だったか?という言葉をなんだか思い
出してしまう。
まぁ、結局何物も持たないこちらには縁の無い話といえばそうだが…

前回も書いたように、東京の街をバイクで走っていると昨今あちこちで空きテナント
を見る。
中にはもうどう考えても、もう絶望的に不利な物件もあったりして、そんなところは
やっぱり最終的に安くなるから、それにつられて大事な退職金をつぎ込んで開業し
てしまう人がいると、これは悲劇だが、ハズレのテナントとは言え、人の造ったもの
だから全く使いみちがないわけでもない。

考えたのだが、例えば上々堂くらいの大きさのスペースで、もっと町外れにあって、
それも二階だとか三階だとかにあるような事務所用テナントをスケルトンで安く借りて
自分が好きに住居用に造り変えちゃうというのはどうだろう?

例えば、床に好きな色のタイルや木片や、アクリル樹脂に閉じ込めた写真などを貼り
込んで、真ん中に大きなアンティークスタイルの大きなバスタブを据えつけて、部屋の
片隅には天蓋付きベッド、古いスロットマシーンやミラーボールなどなどと普通の住居
用賃貸では絶対に出来ないようなふざけた意匠の部屋を作って、壁にあらかじめ防音財
を張っておけば好きな音楽を大音量でかけることも出来る。
工事費や維持費はそれなりにかかるけど、自分で造る楽しみがあるし、趣味は色々ありえる。
たとえば室内に露地と茶室を造って見るとかね、
あと、家族で棲むならそれそれの個室をダンボールで造って、家の中のレイアウトを気分
次第で変えてみるとか…

楽しく作れば、友達としょっちゅうパーテーィやったり、恋人と二人で造れば二人だけの
スペシャルな空間として楽しめるし、面白いと思うけど。
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by shanshando | 2008-10-14 13:39 | ■原チャリ仕入れ旅■
2008年 10月 10日

空きテナント

秋になって、空きになったテナントが多い。
あれ?洒落ですか?いやあの秋になって「空き」になっちゃったテナントを
たくさん見かけます。ホントに、
結構良い立地にあって、えーこんなところウチあたりじゃとても支払えないような
家賃なんだろうな~なんて思ってたところがコロッと空いている。
やっぱり、この夏の厳しい気候がねえ、きつかったからなぁー今年は特に…。
商売なんて悪い後はきっと良いんだから、なんていう慰めも空しくしか響かない
ぐらいに厳しかった。
私がまたこういうことをブログに書いて、時折店を早仕舞いしていたりすると、
上々堂ももう駄目なんじゃないか…なんて言われちゃったりするわけですが、
いや早仕舞いは本当にいけないのは判ってるんですが、どうしてもいたし方なく
夜の買取に出たり、あるいは逆に早朝の買取で疲れていたりすると、いたし方
なく……ということになるわけで、それほどに厳しい時ほど古本屋は実は買い取り
が重要になってくるのです。

これだけ空きテナントが増えると、通常、経済の原則からいってテナントの賃料は
下がって然るべきなんですが、これがなかなかそうはいかない。
実際上々堂は坪あたり約1.2万円の賃料を払っていて、これは立地を考えるとやはり
高すぎると思う。まぁ店にも地域にも愛着があるから私の体力の続く限りは手放す
つもりはないけど、あまりに無理をしすぎて場所に人間が食い殺されるなんていう
悲劇はごめんだから、そのうち商売の形態は変える時がくるのかなぁ…とも思う。
まぁ、私はしぶといから、昨日や今日趣味の延長で商売始めちゃったお姉ちゃんや
お兄ちゃんみたいに簡単に投げ出したりしないけど、貸す側の人も考えないと
そのうちテナントなんて持っていても只の銭食い蟲ということになりかねないですよ。

テナントというのはスケルトン貸しと言って、住居みたいに内装が施された状況では
貸してない事が多い。上々堂ももし私が投げ出すとすると今の内装は綺麗に取り払
って、元の只のガレージにして返さなければならない。
そうするともしすぐに次の借り手が現れたとしても、その人は一から内装工事をしな
ければならないわけで、これを普通の工務店に依頼すると結構高い値段を要求される。
工務店というのはあらゆる工賃や材料代に掛け値をして、それで稼ぐのが仕事なわけ
だから、自分で作ったり、個人的に各分野の職人に手配すると半分以下で出来るの
だけど、普通まさか…という事でそこまではしない。
よく新装開店の店を見ると出来たばかりのその店先にこれ見よがしに工務店の趣味
の悪い花輪が飾られていたりするけど、あれを見ると私は工務店の経営者がアカンベー
をしているように見える。

世の中これから増す増す不景気になりそうだから、雇用のほうも更に厳しくなるだろう
から、懲りもせずに独立起業を目指す人がいると思うけど、まずテナントの選択を
徹底してすることと、賃料の交渉は可能な限り頑張ることと、内装工事は間違っても
不動産屋の勧める工務店に任せたりしないことをお勧めします。
それからフランチャイズに入るのは只本部の食い物のされるだけだからやめたほうが
いいです。

まぁ、私が言うのも変だけど今は本当は出来るだけ賃貸スペースを借りたりしない商売
のやり方が一番悧巧なのかもしれません。
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by shanshando | 2008-10-10 13:25 | ■原チャリ仕入れ旅■
2008年 10月 07日

危うい

なんだか大阪の個室ビデオで大変な火災があったとかで、
詳しいことは知らないので、論評めいた偉そうなことは言いたくないけど、
しみじみと怖いなぁと思うのは、ああいう身勝手というか、
判断能力の停止というか、そういうことは案外誰にでも起こリ得る事で、
勿論自分自身や隣人がそういう状態になるのも怖いけど、
たとえば国家元首だとか、裁判官だとか、官僚だとか、そういう大きな
権力を持った人にもそういうことは充分ありえるよなぁ……なんて
思うと夜も寝られない。

破滅願望というか、そういう心理状態っていうのは、人にも拠りけりだろうけれど、
鯨とかイルカのような海洋哺乳動物が呼吸をするため、定期的に海面に浮上
してくるように意識下に顕われてきてる気がして、それが外見的に見えやすい
人と、見えにくい人がいるけど、見えにくい人のほうがむしろ怖ろしい。

ワタシなんかも時々…………切れてしまって。
ええいっ!なんでもかんでも半額でいいや!持ってけドロボー!
なんて……………
叫びたくなることは、無いでもない事はない事は無い事はありませんよー~。
ああよかった。(無いよ無い無い)

でも最近、不景気のせいか、無茶なセールとか、自暴自棄的なサービスをやってる
お店を見て、心配になってしまう。人事ながら…。
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by shanshando | 2008-10-07 15:03 | ■原チャリ仕入れ旅■
2008年 10月 03日

秋の夜は…

やっぱり、トム・ウェイツですね。
活字に集中するには歌モノは本当は避けたいところだけど、
身体の芯に染みこむような虫の音や、店の前の通りを近づいては
遠ざかっていく足音、お客の居ない店内……
やっぱりトム・ウェイツでしょう。

今朝の買取、上々堂ぶんにはちょっと状態の落ちる「コドモノクニ」に
混じって、新聞漫画の切り貼りが入りました。
同じお客様が先日やはり新聞から切り抜いた「サザエさんのうちあけばなし」
のスクラップを譲ってくれて、それはもう売れちゃったみたいだけど、
今日のぶんには武井武雄の「発明ハッちゃん」がありました。
スクラップって、相場なんかないから値段付けにくいけど、まぁあまり高くなく
週末に出す予定です。乞うご期待!
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by shanshando | 2008-10-03 22:07 | ■原チャリ仕入れ旅■