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2009年 12月 29日

陰暦 税金 はっぱ

陰暦、というか天保暦で言うと今日は11月14日になるらしい。
干支は戊申で月は満ちる寸前。

天保暦というのは、以前にも書いたけど、明治5年の12月2日
まで日本で使われていた暦で、翌日12月3日をもって明治6年
の1月1日とした。
なんで、そんな年の瀬になってから急にそんなことしたんだろ?
と誰しも思うことだけど、これは年の瀬になったからこそ、そうしたわけで、
つまり明治5年の12月というのは実質無かった事にしちゃったわけです。
つまり5年度の予算の内、12月分の公務員給与を無しにしちゃっわけ。

現代の感覚で言うと、一年を短くしちゃえば、それだけ税収も減るん
じゃないの?……と思い勝ちですが、この年までは未だ政府の税収は
旧幕時代から続く、年貢だったわけで、一年が一月短くなっても、
獲れたお米が少なくなるわけではないので、歳出の節約は即財政負担
の軽減になったわけです。
翌明治6年には地租改正が行われ、年貢制度は姿を変えるわけだけど、
依然課税対象は農地が中心で、農民は収穫高に関わらず一定の税率
を要求されるから、収穫が安定している地域はまだいいだろうけれど、
気候不順などの理由で収穫が安定しない地域は苦しかったでしょう。

つまり、明治5年の12月を無しにしちゃったことで、官僚に負担を強いた
ように聞こえるけど、官僚はすぐにまた1月の給料をもらえたわけで、
損をしたのは12月1日と12月2日の二日分の給料だけだったのです。

ちなみに所得税が制定されるのは明治20年で、それまでは農民以外
の国民には非常に寛大だったわけだけど、これはエコヒイキというより、
未だに農業の他に徴税が期待できるような産業がなかったということ
なんですね。

昨今また値上げが話題になっている煙草税は所得税より12年も早く
できています。あと明治18年には醤油税なんていうのも作られていて
このあたりから政府は一般庶民の懐の隅々にまで目を光らせるように
なったわけです。

今日本の国債発行残高は637兆円で、世界一の借金大国だと言われている
けど、日本の国債の引き受け先は殆ど国内だから、ほとんどの引き受け先が
外国の米国債などより、全然健全だという説もあって、つまり日本国債はお父
ちゃんが失業したから子供がお年玉を貯金していたのを切り崩してるイメージ、
なんかちょっとかっこ悪いといえばかっこ悪い。
くらべて米国債は失業して開き直った父ちゃんが包丁持って、隣近所の人から
借金しまくっている状態で、これもあんまりかっこよくない……というか犯罪やんけ!

まぁどっちにしても借りたモノは一般的には、返さなければいけないわけだけど、
(アメリカとか暴力団は別にして)、そうなると結局やっぱりどこかのタイミングで
増税ということか?

う~む、煙草あげてみる?ボク吸わないし……ああ、嫌ね。そりゃ嫌だろう。

2007年度の統計で煙草の消費量2585億本で、これをこのまま一番煙草の
値段が高いノルウェイなみにしたら、一本あたり33円あまりの差だから、8兆
7千億円くらいの増収になる計算だけど、一函千円出してまで煙草が吸いたい
人なんてあんまりいないだろうから楽観的に観て四分の一2兆円の増収か。
まぁ無いよりずっといいよね。癌の発生率も下がるだろうし。

でも、ここはもう一頑張りしないとね、借金が返せないと今は国内だけで済んでる
けど、そのうち今よりずっとお金持ちになった中国あたりが債権握って、「おい
借金返せんのやったら、沖縄よこさんかい!」なんて言ってくるかもしれない。
そうなったら、「いえ沖縄はアメリカさんに差し上げたもんですから。」なんて
言っても、
「おっ?アメリカぁー!アメリカがなんぼのもんじゃい!実質的には乗っ取られ
ていても、帳簿の上ではお前とこのもんやろ!ちゃちゃちゃっと名義書き換えた
らんかい!われぇ!」なんて脅かされて、「あのもう尖閣諸島はあきらめますから
なにとぞ、沖縄だけは……」とか言ったてもう遅い。アメリカに泣きついて、
「中国さんに利息分だけでも返さないといけないんで、米国債売ってもいいでしょ
うか?」
「なんだと!やれるもんならやってみろ、我々は正義のためにもう一度原爆を
落とすだろう」なんて脅かされて。……ああ情けない。

だからね、ここはですね。そうならない為に、早めに泥を被ったほうが得策だと
思うんです。
つまりですね、グズグズしてると借金が雪だるまになって、風俗に働きに行くことに
なるけど、今ならキャバクラぐらいで済むんじゃないかと。そう申し上げとるわけです。
えっ誰が風俗に行くんだって?喩えですよ喩え。
いや、だからねハッキリ言いますよ。良いですか、あくまでも提案ですからね。
いいですか?怒らないでね。言いますよ。
………はっぱ解禁。
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by shanshando | 2009-12-29 15:36 | ■原チャリ仕入れ旅■
2009年 12月 26日

ドラマ中毒

随分以前にテレビでやったドラマ「白洲次郎」を今頃になって観た。
いまやっている「坂の上の雲」もそうだけど、ドラマとして良く出来て
いるなぁ、と思うにつけかえって嘘寒い思いがする。
ドラマが良く出来ていれば、良く出来ているほど怖いのだ。

「白洲次郎」では冒頭、晩年の白洲次郎が重要機密の書類を焼きながら、
「こんなものを観て、判ったような顔をされたんじゃたまらないからな」
と呟くところから始まるが、それはまさにそのとおりで、
こんなもの(ドラマ)を観て、(史実を)判ったような顔されたんじゃたまらない。

「坂の上の雲」が意図的な脚色によって、歴史の改ざんを図っているのは、
有名だが、「白洲次郎」も相当、その意味でひどい。
でもね、結局観ちゃうんだなぁ。暇だと……。
古本屋だったら、余暇には本を読めと言われそうだが、どっこい書物なんか
もっと信じられない。

要は簡単になんでも鵜呑みにしない習性を身につけていなければいけない
ということと、アンテナを常に人と違う方向に向けているべきだということか?

うう言うは安しだ。
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by shanshando | 2009-12-26 14:21 | ■原チャリ仕入れ旅■
2009年 12月 20日

展望2

例の事業仕分けの影響が、意外なところで物議を醸している。
ダンスをしている友人達に下りていた助成金が減額乃至は廃止される
というのだ。

考えてみれば意外でも何でもなくて、充分想定可能な範疇だったのだが、
私は事務能力と根気と人脈が皆無なので、今までそんな有り難いものを
戴いた経験がなかったので、思い当たらなかったのだ。

芸術には古より、また洋の東西を問わずパトロニズムが不可欠で、どこやら
の知事みたいに「伝統芸能も自力更生」みたいなことを言い出すと、確かに
文化は破綻してしまう。
たとえば文楽が自力更生せねばと言って、パペットマペットみたいな芸で
吉本入り!なんて見たくない構図である。

しかし、しかしである。
利休と秀吉に、あるいはワーグナーとルードウィッヒ2世に見るようないびつな
愛の変形ともとれるような往古のパトロニズムと現代の制度化された助成金
制度は全然別物である。
どちらが健全かといえば、勿論助成金制度だと皆がそういうだろう。
確かに助成金制度という制度そのものは、その建前だけを見る分には健全で
あると言えるが、実際の運営にあたってはコネと前例が物を言う悪しき慣習が
はびこっていて、とても健全とは言いがたい。

不健全で何が悪い!という意見が当然出てくるだろう。
芸術が健全さを標榜するなんて、むしろ堕落じゃないか!というわけで、私だっ
て、芸術家は常に公明正大で健全たれ!なんてことは言わない。ヒットラーじゃ
あるまいし。
しかし、この助成金制度という現代版パトロニズムが持っている不健全さは、何
だかセコイと思うのだ。

その昔土方巽は「金貸しは池袋!」と言い放った。
池袋に行って、当時まだ旺盛だった堤のお旦におねだりということだろう。
土方だってたぶん公的助成金も貰っていただろうけれど、「金貸しは霞ヶ関!」
じゃ語呂が悪すぎるというか、アナーキーなイメージを阻害する。
ここは堤のお旦をルードウィッヒに祀りあげておくにしくはない。

不景気の昨今、国民が直接間接に納めた税金を霞ヶ関のお旦と電通のお旦と
とりまきの幇間文化人の裁量にまかせて、助成金三昧はやはりちとあつかましい。
どうせならお金持ちの旦那に抱かれる覚悟でパトロンを獲得してはどうか?
そのほうが余程芸能者らしいじゃないか!
誰かアタシを買って、来年50歳のおっさんでよかったら。

と、ここまでは業界外の話だけど、イキナリ話は古本業界に……
芸術文化に対する助成金の管轄は勿論文科省だが、ここの出す助成金の中で
恐らく芸術文化なんか比じゃない位大きいのが学術方面に対する助成金で、これ
だって勿論たくさん削られる。例のスパコンの話はじつは噴飯物で、あの京速
計算機プロジェクトというのはとっくに有用性を失っていて、あのままのプロジェクト
にお金を出し続けることは一部の既得権益を潤すだけのことだと言う事を聞いたが、
それはともかく、芸術文化方面なんかよりも、古本屋としてはこの学術方面に対する
助成削減のほうが堪える。
うちは大学との取引なんて殆どないけど、業界は一蓮托生的なところがあるので、
資料物の売れ行きが悪くなるのは大変困るのだ。

いや?でも待てよ!
ひょっとして、助成金が減ることによって、今まで新刊で購入されていた学術書が
古本屋で買われるようになり、むしろ好景気!??
……となると、昨日の展望とあわせて考えると、非効率な店売りを辞めて、無店舗
販売に転じる同業の「できる」人たちは資料屋に転向?

う~む資料物の勉強でもしようかしら!
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by shanshando | 2009-12-20 13:31
2009年 12月 19日

展望

荒れ狂う不景気の嵐のなか、転職をお考えのみなさんも多いことでしょう。
ていうか、べつに考えたくはないけれど、考えざるを得ない皆様というべきか?
私はこのブログのなかで再三、脱サラして古本屋というのは、
「もう、あとの人生遊んで暮らせるだけは稼いだから、趣味を兼ねて…」と
いうのでもなければ辞めたほうがいいと、訴えてきましたが、今はもうそんなこと
あえて言わなくてもやりたいと思う人はいないでしょう。
不景気でございます。
こういう時代、私ら極小自営業者は亀のように首をすくめながら、蟻のように
稼ぐしかないわけであります。ソートー貧乏慣れしていて、且つ楽天主義でないと
やっていられないのであります。

私なんぞは初めから、射幸心が薄いというか、食える程度に稼げればいいやと
思って、生活基盤もそのような体勢になってますから、なんとか死にませんが、
予告すると、次の夏までには古本業者は半減とは言いませんが、少なくとも
店舗自体はそれぐらいなくなると思います。

おいおい、そんな時はお前が一番に潰れるだろうって?
いえいえ、残念ながら私は潰れることはありません。
そうか、潰れるという言い方がよくないですね。
業態の転換および、他業種への転職。…これならいいでしょう。

まず業態の転換ですが、これはもう判りやすいですね。店舗営業というのは
これから益々採算が採れなくなります。業種は違いますがJTBが店舗の20%廃止
を発表しましたね。これから食品店や飲食店、薬局などの生活必需品以外はどんどん
実店舗を維持する意味がなくなってきます。

旅行代理店などは不景気で需要自体が減少していることもあるでしょうけれど、
喩えいくらか景気が戻ったとしても、もはやコストの高い店舗を維持する意味などない
のでしょう。ネットで取引するなら、田舎に、今なら馬鹿安の不動産を買って外国人労働者
を雇えば充分です。

古本屋もその通りで、もはや実店舗経営などナンセンスでしかないわけですが、
旅行業者と違うのは全拠点を田舎に移すわけにはいかないということです。
何故か?
第一には、田舎には本がないから。
第二には、単価が安いものがその大半を占めている為、流通させる為のコストと見合わない。
早い話が、百円均一で手近にあるから、読んでも良いけど。わざわざネットで買うなら、読まず
にテレビでも観てるも~ん!という商品が大半を占めているというわけです。
ネット古書店になる同業の多くは稀少本を追わずには居られない。ところが田舎には本がない。
………というわけです。
業態の転換もよほど「できる」人でなければ無理…というわけです。
私は思いつきと、楽天主義が服を着て歩いているような人間ですから、これは無理そうです。

次に他業種のほうですが、これはもう年齢的なリミットに達しています。
ははは、こうなったら思いつきと楽天主義でとにかく乗り切るぞ!……そう思ってます。

私はともかく、このブログを読んでいただいている古本好きの皆さんは、どんな古本屋が
無くなるんだろう?とお考えじゃないでしょうか?

意外と…良書がいつも揃っていて、町で人気のあの店なんかが早めになくなったりするかも?
だって、私なんかが判る展望をあの店のご主人が気付かないわけないじゃないですか!?
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by shanshando | 2009-12-19 16:43 | ■原チャリ仕入れ旅■
2009年 12月 17日

良書入荷!!

興居島屋に良書・優書が大量入荷!
おや?右下のおじさんの顔の本は!!
写真ではよくわかりませんが、この黄緑はやはり目立ちます。
さすがは南伸坊さん。

ちなみに、上々堂では今日から 大木卓「猫の民俗学」を出してます。
ちょっと岡崎堂に間借りして、(間借りの間借り)
10000円で、どうでっか?
c0020598_1283623.jpg
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by shanshando | 2009-12-17 12:05 | ■原チャリ仕入れ旅■
2009年 12月 16日

小学館世界の童話シリーズはいりました。

やっぱりこの時代の挿絵はいいです。
画像は 「おやゆびひめ」の松本かづち画c0020598_12125592.jpg
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by shanshando | 2009-12-16 12:08 | ■原チャリ仕入れ旅■
2009年 12月 09日

無駄じゃないんだけどね

「後悔してもとっくに遅すぎる」と言ったら、
「そんなことはけしてない」と言われたので、
「じゃあ、今から勉強してプロとして仕事ができるようになるか?」
と言ったら、
「それはちょっと……」と口ごもられた。

英語のことである。
私の人生で悔やむべきことがあるとすれば……
いや悔やまないことのほうを数えたほうが早いくらいだけど、
とにかく、後悔だらけの人生で特に、一番、なかんずく悔やんで
いるのが英語をちゃんと勉強しなかったことだ。

なんで最近勉強のことばかり書くかというと、学術関係の買取が
あって、なれないながらも仕分けに追われていたからである。
学術関係といっても主に理工学書で、人文系ならまだ検討が
つくけれど、理工ではチンプンカンプン。ましてや原書となると
もう「ごめんなさーい」と謝って逃げ出したくなる。
景気がいい時なら、分野外はお断りして、本業に専念というところ
だが、今や日本中どこへ行っても不況から逃れられないとあっては、
なれない分野も厭わず仕分けして小銭稼ぎをせねばならない。

どうせ市場に出すわけだから、あらかたのカテゴリーと相場さえ
調べれば、それ以上深い理解など必要ないのだが、その「あらかた」
を調べる為に辞書に首っ引きになっていると、おもしろいもので
内容が知りたくなる。
閉ざされたドアーを見ているとその向こうをどうしても覗いて見たくなる
わけだ。
とくに、店ではなく自宅で作業をしている時、ちいさな娘たちに邪魔
されないように、早朝5時台とかに作業していると、俄然知的好奇心
というやつが沸いてくる。
今は便利なことにコンピューターを用いれば、未知の著者の研究の
概要なども素人にわかりやすく説明されていたりする。
誰でも言葉さえ読めれば知識の戸口までは立つことができるのだ。
しかし、それはあくまで戸口にすぎないのであって、その奥はもう
たぶん膨大に深く広いに違いないのだ。
もし今日、今この時間に決意して商売なんぞ投げ出して、この分野
の勉強に取り組めば、全然べつの人生が待っているのかも?
………そうは思えど結局ねぇ……英語くらい読めなきゃ話にならない。
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by shanshando | 2009-12-09 20:13 | ■原チャリ仕入れ旅■
2009年 12月 02日

物理のおはなし

大根が取り持つ縁で、昨今親しくなったU氏は大学で物理学を教えている。
はっきり言って私の人生の中で、物理学者とお知り合いになる時がくるな
んて、U氏に会うまで想像だにしなかった。

なにしろ概ねの日本人の例に漏れず、というより、概ねの日本人の中でも
群を抜いて文科系な私には、物理学といえば「そういや高校の時、そんな
教科書を持ってた気がするなぁ~」てなぐらいのもんで、まったくさっぱり
きれいに理解の範疇を超えている学問なのだ。
たぶん、古本屋としてU氏に遭っていなければ、
「ああ、物理学をなさっている。ああ、そうですか、それではさようなら!」
てな対応しか出来なかっただろう。

よその古本屋は知らず、私がやっている仕事はさして忙しくもないくせに
就労時間だけはやたら長く、しかもその間頭が暇だし、回りは本だらけだ
から、どうしたって無駄な知識欲だけは旺盛になる。
事実、分野外の経済学もかじってみたり、宗教哲学なんかも判ったつもり
になってみたり、昔は聞かなかったクラシックを聞くようになったりもして、
本当は判ってもないくせに、いっぱしの知識人のような顔をしちゃうから、
まさに「小人閑居して…」である。

しかし、偉そうに生半可な知識を振り回すのでなければ、無駄な…というか
分野外の知識を増やすことはじつに楽しい。U氏のような専門家が噛み砕いて
話してくれる話を聞くのはじつに面白くて、気がつけば氏の迷惑も考えずに
長話をしてしまったりする。
できれば、ワインかなんか飲みながらリラックスして聞いてみたい。
そんなことを考えた。

年明けから暫くは古本と踊りがらみで少し忙しいから、できれば晩春くらいに
閉店後の上々堂でそんな会をひらいてみたいなぁ……

春か、春、ほんとに春がくるかしら?
それまで頑張らなくっちゃ!
みなさん本を売ってくださいね。

追伸; 私の歯はかけてません。よくごらんください。黒い紙を張ってるだけです。
馬鹿ですね。ハイ、バカです。
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by shanshando | 2009-12-02 18:44 | ■原チャリ仕入れ旅■