上々堂(shanshando)三鷹

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2010年 08月 27日

おとなのたのしみ

三日続けて店に出ず、子守りをしていた。

昨日は朝から免許の更新で、午後家人に連れられ店に来ていた
Q子とP子を自転車に乗せ、熱署の中まずは境のヨーカドーへ、
Q子が幼稚園で使う上履きを新調しに行った。ほんのちょっと前
に買ったばかりなのに、もうつま先が窮屈になったらしい。
夏休みの間プールで遊びまくったので、急成長したのかしらん。
ついでにヨーカドー内のラーメン屋で食事。
一人でなら絶対に入らないタイプの店だが、二人の幼児連れと
あっては味は二の次…。

買い物を済ませたあと、キッズコーナーで放牧の後外に出ると
相変わらぬ熱気、前後に二人を乗せ上水沿いの遊歩道を選んで
三鷹まで、途中無人店を見つけた。
見事に艶やかな茄子が4本入って100円、思わず購入したところで
子供たちが茄子嫌いなことを思い出す。
いいさ、たまには大人だけのお楽しみ、おそらくは真っ黒なビジ
ュアルが駄目なのだろう、変な形のレンコンは大好きなくせに…。

無人店は柔和な熟年男性が経営されていて、垣根の向うに見えていた
葡萄がまもなく熟すので、来週には売られるとのこと、葡萄は
Q子が好きだから買いに来よう。
吉祥寺から程近いこんな場所で野菜作りをして、道行く人に安価に
割愛されている店主の男性の柔和さの理由は想像するに余りある。
いいなぁ、「おとなのたのしみ」だ…なあんて考えながら、三鷹
から吉祥寺を通り、西荻窪へ、途中なずな屋がちゃんとやってるか、
様子見して家に、

家に着くころにはQP二人ともぐっすり眠っているのを起こして、
そうでなくとも毎度大抵抗するP子をQ子とあやしながらシャワー
を浴びさせ、ふたたび寝付く前に手早く簡単な夕食のプレートを作って
食べさせる。ところが現金なもので、食べている最中からふたりとも
おふざけを始め、もうギンギン。おいおい、早々に寝てくれたら
一人静かにビールを楽しもうと思っていたのに……

しょうがなく、寝室にノートパソコンを持ち込みアニメ「マイマイ
新子の千年の魔法」をつけてやる。
このところQ子がこれに大ハマリで、Q子が喜んで見ているとP子
も判らないなりにご機嫌。中で描かれる昭和30年代の風俗は私自身
も懐かしいので、ビールを飲みながら2回目の鑑賞。
ビデオの終了とともにQPも寝つき、父ちゃんは漸く読書、と思ったら
いつのまにか寝ていた。
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by shanshando | 2010-08-27 16:31 | ■原チャリ仕入れ旅■
2010年 08月 23日

パパゴン

4歳の娘に毎朝ひらがなと、数字を教えている。
自分でも意外なのだけど、教育パパゴンなのだ。

遅くにできた子供だから、当初は「とにかく元気に…」と
本当にそれだけしか考えなかったが、成長の過程を見守っている
と欲が出て来た。
シュタイナー教育では、6歳まで文字を教えないというし、
早期に文字を教えると、イマジネーションの伸びやかさを削ぐ
という考えにも、充分理解できる部分があるけど、早起きの
子供たちは、早朝のその時間ほっておくと、結局TVを観ている。

文字を早期に教えることの弊害とTVの弊害はくらぶべくもない。
いっそ地上デジタル化を期にTVを家から追い出せば良かったのだが、
買ってしまった以上、家内も私もやはり週に一回くらいはスイッチを
いれてしまう。(私が居ない間に家内はもっとつけてるかもしれない)
親がそのザマでは、子供にいくら「TVは毒だ」と教えても説得力がない。

「天気予報とか災害情報は必要でしょう。」とかいい訳ばかりしてしまう。
本当を言えば、そういう情報はネットで充分だし、ニュースなどは明らかな
世論誘導の具になりさがっているので観るに値しない。
今のが潰れたらも絶対に買わないが、貧乏性の哀しさで、高価な買い物を
思い切りよく捨てることができない。

しかし親の愚かさを無反省に子供にまで押し付けるのは罪悪だ。
私が不在の時はもうなんともしようがないが、いるかぎりTVはつけさせない。
ただ無理やりは通らないから、親の商売柄本に対する関心が高いのをいいことに
朝の時間はお勉強にすることにして、教材などもいろいろ自作して、子供の
関心の動向を見守りながら教え方を工夫すると、意外と子供はTVなどより
楽しそうだ。
考えてみれば当然で、TVは一方向的に語りかけるだけだけど、父ちゃんは
自分だけを見つめ、自分の問いに答え、褒めてもくれる。自分が子供でも
こっちのほうが楽しいだろう。

起き抜けでまだボンヤリしている時には、冷たい水や果物を口に入れてやり、
朝食までの小一時間勉強に集中させる。成果は徐々にあがってきて、結果の
積み上がりが子供の目にもあきらかなようにしてやると、もう病みつきに
なって、主体性をもってきた。勿論父ちゃんも子供の進歩が嬉しい。
朝はやくに兎に角きちんと日課をこなすというのは大人のメンタルにも良い。
ただ……、子供はだいたい6時に起きてくるから、それまでに朝食の準備を
先に整えておく必要があり、となるとやはり5時台の起床。
今は夏で起きやすいが、寒くなってくると起きられるかどうかが、若干不安である。
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by shanshando | 2010-08-23 12:39 | ■原チャリ仕入れ旅■
2010年 08月 16日

やせがまん

もうなんだかずっと続いている感のある不況に加えて、この夏の
猛暑はあらゆる業種を圧迫しているらしく、どこでもかしこでも
値下げ競争が烈しい。
牛丼値下げ競争とか、コンビニおでん70円とか、先日はついに
レンタルビデオ一週間80円というのをみつけた。

まぁレンタルビデオなんて、ネタが古くならないうちに安くても
貸しまくったほうが、きっと採算が採れやすいんだろうなと、思
うけど、値下げしてそれでも成り立つものなら、元の価格はいったい
何だったんだ?と思わされてしまう。
食品の場合は、品質の安全性も心配になりますよね。

大胆な値下げ商戦を展開するのは決まって大資本で、つまりそういう
処の商品は元々利幅が充分にとってある。
個人営業の小さなお店は真似できないから、飲食なら今までやって
なかったランチを始めたり、営業時間を延長したり、……とはいっても
新たな人員を増やしてそれに充てると結局不採算だから、店主が
自分でやる、つまり身を削ってなんとか存続を図るわけだ。

もちろん上々堂の営業だって楽ではない。イヤはっきり云って結構
しんどい。しかしつくづく思うのだけれど、大企業の営業担当者の
目から見るとこんな商売の仕方はアマちゃんもいいところなんだろうな…。

春先に伊勢丹跡地で出店をやった時に、大規模な展開をしているご同業
の人に漫画の値段をすごく安くつけても売れにくいと愚痴られ、
「あのぉ、ウチはもう10年近く漫画はあんまりやってないんで、判んない
ですよね……」と答えたところ、
「えっ?西荻窪はやってないでしょうけど、三鷹ではやってるんでしょ?」
と言われた。
つまり、興居島屋は澄子氏の意向でやってないんだろうけど、上々堂では
やってるんだろうと思われていたわけだ。
まぁそりゃそう思うよね。この不景気にあれは扱うとか、これは扱わんとか
云ってたんじゃ食ってけませんよ。
私だって、もう漫画なんて見るからに採算が取れにくそうなもの今さら扱おう
とは思わないけど、ゲームとかはやったほうがいいのかな?とも思ったり
する。

このあいだも店に来たお客さんで、結構マイペースに話す方が、自分が関心
を持っているヨットレースだかなんだかの本を置いてないかと聞かれ、そも
そも何のことを云われているのか判らない私が、
「え~と、どちらの出版社から出ている。なんという本でしょ?」と訊ねた
ところ、ご勘気に触れたらしく、
「どうせ、ここは自分の好きな本しか置いていないんだろう!」と怒鳴って
出て行かれた。
あまりの仰せに偶々居合わせた他のお客様が、「塩撒いといたほうがいいんじゃ
ない?」とご忠告くださったが、無闇に塩なんぞ撒くと、砂糖と勘違いした蟻さん
に迷惑だからやめといたが、でも成る程、そういうふうに思ってる人も多いんだ。

はっきり云っておくが、私は「好きな本しか扱わん!」などと云うほど傲慢
でもないし、好きな本だけで店を埋め尽くせるほど博識でもない。
ただなんとなく、置きたくないものは一生懸命集めなかったりしてるうちに、
お客様のほうで、あの店はきっとこんなのが好きだろうと想像して、持ってきて
戴いたいて、それで初めてそれまで知らなかったことを知るようになって、
「面白いなぁ~」と思うと店の中でも目立つ位置に置いたりするから、次第に
上々堂カラーみたいのが出来てくるだけだ。

漫画をあんまり扱わなくなったのは、流行を追いかけるのが面倒くさくなった
からだし、ゲームは自分でやったことがないから良し悪しが判らないからである。
でもそういうのは、やっぱりこういうご時勢には通用しないのかしら?
漫画はともかくゲームは単価も高いようだから、高価買入、安価販売でも流行を
見逃さなければ、利益は出やすいのかもしれない?
でもねえ、気が進まんです。気が進まんからやらんのです。
こういうのは、ね?やっぱりアマちゃんでしょう。大手の営業さんはとても務まらん
でしょう。
いいですよ、死なない程度に生きときますから。
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by shanshando | 2010-08-16 13:07 | ■原チャリ仕入れ旅■
2010年 08月 08日

古書店の棚は意味ある偶然によって構成されていること

今朝、「美酒と革嚢」という本を仕入れました。
これは伝説の出版社「第一書房」を立ち上げた人物に関する書物
なのですが、そのことはひとまず置いてですね。
先週私は宇野信夫という劇作家に関して調べていて、彼が書き下ろした
創作落語「大名房五郎」に関係して、安土桃山から江戸初期に亘って
活躍した画家 岩佐又兵衛に関して調べたのです。まぁ興味深い人ですが、
これもやはりひとまず置いて、
そのもっと前の週、私は非常に個人的な関心もあって棚にあった伊藤文学氏の
著書を読んでいたのです。

こういうことが、本当にたまさかあるのですが、毎週諸方面から売って
いただくに任せて仕入れ並べている書物群のなかから、まったく無意識に
拾い出した情報が偶然の糸で結ばれていることに後で気づかされて、驚かさ
れる……これは、ひょっとして、なにか…チョーエツ的な存在に意図され
ている………なぁーんてことはまぁないですが。ちょっとした不思議であ
ります。

あの、なんのこっちゃい?とか思っています?
まぁご存知の方はこの三つの体験がどういう関係の糸に結ばれているか、すぐ
判っちゃってると思うんですが、関心がなければ「なんのこっちゃい?」
が普通だと思います。

歴史的な時系列に直して、関係を書いてみます。
まず岩佐又兵衛、この人は荒木村重の庶子で、後年浮世絵といわれる絵画の
始祖だともいわれています。その画風はかなり個性が強く、なかでも東京国立
博物館に所蔵されている舟木本 洛中洛外図屏風は数ある洛中洛外図のなかでも
見ごたえのあるものだとされています。
時代は下って昭和3年、神田の超名店一誠堂さんによって、この又兵衛さんの
作品のひとつ「山中常盤物語絵巻」がドイツ人に売却されようとした時、私財
家財を抵当に入れたお金でストップさせたのが、「美酒と革嚢」の主人公長谷川
巳之吉さん。
この巳之吉さんの経営していた「第一書房」は大正12年の創業から昭和19年、
出版社の統廃合によって廃業するまで、豪華な装丁の本を出し続けたことで有名
なのですが、戦後は隠棲して、周囲の声にも耳をかさず事業の再興をあえてしな
かったのですが、この時再興に熱心で結局果たされぬままに、自分で「第二書房」
という出版社を立ち上げたのが、伊藤祷一という元第一書房社員で、これが伊藤
文学氏のお父さん、やがてこのおとうさんから事業を引き継いだ文学氏がわが国
初のゲイ専門雑誌「薔薇族」を立ち上げたというわけです。

まぁ、こうやって書いてみたら、「それがどしたの?」てなもんですが、勿論の
ように古本屋は入ってくる本の全てを読んでいるわけでもなく、また特にあらかじめ
関係のありそうな本ばかり系統的に読んでいるわけでもないのに、こんなふうに
繋がってしまうとなんだか……不思議……とまぁそうういうことでした。
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by shanshando | 2010-08-08 13:25 | ■原チャリ仕入れ旅■
2010年 08月 01日

ワカケホンセイインコ

雨続きのあとは猛暑、書いても愚痴にしかならないので
しばらく更新しませんでしたが、みなさんお元気でしょうか?
夏が暑いのはあたりまえだし、暑ければ読書欲もそがれますから、
夏場の古本屋が厳しいのはもう判りきったことだから、今年も
あらかじめ覚悟はしていましたが、いやはや猛暑到来が早すぎた
感が有りますよね。温暖化のせいでしょうか?

昼間はさすがにお客様も少ないので、上々堂は今、土、日、火曜
日以外の曜日は深夜まで営業しています。
いっそ毎日と云いたいところですが、諸々事情があってそうは
出来ないのです。
閉店時刊も問われれば、通常9時、私が居れば10時過ぎからお客様
が絶えるまで、という曖昧な返事にせねばならない次第です。
要するに、弱小小売店の長引く不景気対策は「身を削る!」この
一語に尽きるわけです。

さて、オヤジの帰宅が遅かろうと、容赦が無いのが幼児の常。
なにしろテキは早いと夕方6時台に就寝していますから、朝も5時半
にはギンギン。
寝室をわけていますから、母親が目覚めていれば、「パパの部屋
行っちゃだめよ!」となりますが、当の母親が夜更かしのせいで
眠っているとQP二人揃って襲撃してきます。
今朝も…

「あのね、お外に外人の鳥が来てるよ!」
「む?外人の鳥?ウン?……?ええと、ああそう。」
「ほんとだよ!ママが昨日そう言ってたもん!」
「はいはい、ええと、ご近所の牧師さんのお家の鳥が逃げ出した
のかしら?……」
「ほらほらみてごらん!緑色だよ!」
「緑色?」
Q子が指差す窓の外を見ると、私道に生えたひまわりの巨木(そういい
たくなるほどでかいんです。)にワカケホンセイインコが二羽とまっています。
なるほど、外人の鳥だ。

ワカケホンセイインコはもう半世紀近く前から都内で野生化していて、
櫻などの花弁を食べるのは知っていましたが、ひまわりも好物だとは
初耳、いや発眼。
そういや前には同じ私道にハクビシンが現れたし、ウチは一応23区の
内側なんですが、意外と野生の王国なのかもしれません。
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ひまわりの巨木、ここに今朝ワカケホンセイインコがいました。
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by shanshando | 2010-08-01 15:56 | ■原チャリ仕入れ旅■