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2010年 12月 23日

おたんじょうび

「ねえ、あしたは誰のお誕生日なの?」
昨日の夕食後、突然の質問に口ごもってしまった。
「幼稚園で先生が誰かのお誕生日って言ったんだけど、
わすれっちゃった!」

そうなんだよね、真偽はともかくクリスマスはキリストさんの
お誕生日は言いやすいんだけど、あの人のお誕生日は言いにくい
んだよね。知名度も薄いし、

とりあえず、アニミズムの観点から神道の司祭であるという説明が
いいかな?と考えた。
つまり、お花やお米や石っころや川や海やその他ナンにでも神様が
いるって、昔の人は思ったの、だからいろんなものを大事にしましょう。
っていうことなんだけど、そういう考え方の人たちの、一番エラい人が居て、
その人のお誕生日だよ。ってやろうと思って、うっかり「やおよろず」を
口にしちゃった。
口にしただけじゃなく、更には漢字で書いて見せちゃった。
何しろ、本屋の子だけあって、Q子は字を覚えたがってしょうがないんだけど、
勿論漢字はまだ沢山は知らない。知らなくていいけど、「八百万」って書いた
うちの「八百」が「やお」で、これは「やおや」さんの「やお」と一緒だよと説明する
と、いつもよく行く八百屋の店先に物が豊かに並べられている様から、
「八百万」=「物が沢山あること」をイメージして欲しかったんだけど、
たまたまQ子は英語の勉強で、WHITE=しろ=白を習っていて、百の字が
白に似ている事から、イメージがどんどん広がってしまって、気が付くと、
アニミズムも天皇もそっちのけで、何故か花火の絵を描き始めていた。
所沢の親戚の高層マンションからこの夏見た打ち上げ花火。
小さな○をまずサインペンで丹念に沢山描き、その内側のほうから色鉛筆で
色を爆発させていく。 そうか、なるほど八百万ってこうでもいいか知らない。
結局話は天皇さんまで辿り着かず。おやすみの時間。

まぁ、べつにいいけどね。と思いつつ、親父は明日(つまり今日だけど)どれだけ
の家庭で、天皇誕生日のお祝いがされるんだろう?と考えたりする。
有態にいえば殆どの日本人にとって、けして身近な存在じゃないんだから、
「何もしない」が普通だと思うけど、そんなこといったらイエス・キリストなんて
もっと縁が薄いはずじゃん。クリスチャンでなければ。
なのに、「クリスマス商戦」っていうのはどこのデパートでもやるけど、「天皇
誕生日商戦」なんて聞いた事ないよね。どーですか伊勢丹さん、三越さん、
大丸さん、高島屋さん?それってやっぱり不敬なんですかね?
いや、むしろそういうことを「商いに結びつける事が不敬」でしょうか?
だとしたら、イエスさまを信じて疑わないクリスチャンは、それらデパートに
怒りの抗議を行うべきでは?

まあ、それはないか、そもそもクリスマス=降誕祭というのも疑問があるらしいし、
子ども達の間でも、主役はサンタさんであって、イエスさまじゃないでしょう。

皆さん今日は今上天皇がお生まれになった日です。そうして、東条英機以下
A級戦犯が処刑された日です。サンタさんのあの赤い衣装はご存知の通り、
アメリカ文化の象徴的存在である清涼飲料水の会社が宣伝のために、デザイン
したものだと言われています。
そう、今月は日本の伝統文化がアメリカ帝国主義にペシャンコにされたことを
祝う月だったんですね。間違っても日の丸を門口に掲げたりしないでください。
靖国の英霊が祟り神になってしまいますよ。
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by shanshando | 2010-12-23 15:15 | ■古本屋子育て日記
2010年 12月 17日

なんのために働くか?

「あたし、アルバイトするんだったら、ここのお店でするんだ!!」
店の前を通り過ぎる女子高生くんが、あかるく屈託のない声で友達に宣言
して通り過ぎて行く。
まことに光栄至極と言うべきだろう。
実際、「アルバイト募集していませんか?」と尋ねてくれる人も少なくない。
先日は、かなり本に関する造詣の深そうな30前後の男性の相談を受けた。
以前は、図書館でも仕事されていたというから、根っからの本好きなのだろう。
残念ながら、不況の昨今とてもの事に人を雇い入れる余裕はないけれど、
本当は、もう少し自分のための時間がないと、パンクしちゃいそうで怖い。
子育ても仕事も家内とシェアしている状況だけど、子ども達に余裕をもって
接する為には、もう少し時間か若さが欲しい。やはり50のパパには2人の
幼児はなかなかの強敵なのだ。

歳をくってから子そだては、勿論覚悟の上だし、この歳だからこそ、子ども
に対して持てる想像力もあると思っているけど、不況にさいなまれることと
ダブルでは、やはり身体は悲鳴をあげてしまう。
若さはともかく、時間は才覚一つで作れるじゃないか、と言われそうだけど、
なかなかそうは行かないものだ。原因は因果と商売にポリシーをもっている
せいかもしれない。
同業者はマンガは勿論、ゲームソフトやハードまで扱っていて、やはりそういう
流行りモノは不景気でも回転が良さそうだけど、良し悪しは知らない事だから
言わないが、自分が愛着をもてないものを扱いたくない。
わざわざ、ウチにアルバイト希望をしてくれる人も、同じような心持を持って
いただいているのだろうと想像している。

いくら電子化等が進んでも、将来に残すべき書物はこの国の国語で書かれ
た物だけでも山ほどあるし、洋書にまで目を広げればそれは目も眩むような
量になるはずで、それだからこの業態は淘汰は行われても滅びることはない。
図書館は一部を除いて、古書の保存などには事実機能していない。
古本屋は一国の文化のために絶対ひつような業態であるはずだ。そう信じて
いるが、世の中の趨勢はそれを指示してくれないようだ。

先日からまた放送開始された「坂の上の雲」。あの小説がどこまで史実に即
しているかは別にして、少なくとも明治という時代の一面を現代に伝えようとして
一定の成功をなしたあの作品の成立の翳には、膨大な歴史資料があり、その
収集に一役をかったのは古本屋であることを、TVでドラマを見ている人たちは
感じているだろうか?図書館に通って調べられるような情報だけで、あの大作
はとても書けない。
別にだから古本屋って偉いだろう!なんて言うつもりはない。所詮食わんが
ためにやってることだけど、結果として、そういう町場の古本屋が、どうかすると
資源ごみにされてしまう、紙くずの山を選り分けているから生き残る貴重な資料
だってあるのだ。
なんとか、時代の試練に耐えて生き残らなければならない。
いっそ、商売がえしたほうが、もうちょっと楽に、もうちょっと安心になれるかもしれ
ないが、こうなったら意地もあるにはある。
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by shanshando | 2010-12-17 13:48 | ■古本屋子育て日記
2010年 12月 08日

プチ言葉狩り

ちょっと、神経質にそういうことをいうのは、かえって良くないと思うのだけれど、
Q子が幼稚園のことで話す言葉が、時に気になってしょうがない。
区立幼稚園には、障害を抱えている子も限定的に受け容れていて、
そのありかたの是非は、まあ話が逸れるのでよしにしておくが、昨日、
Q子がさりげなくこう言った。
「T先生はNくんの、面倒を看なきゃいけないから……」

まったく私の気にし過ぎだと思うし、言葉なんて本当に遣う人の持っている
意識によっていろんなニュアンスを持つものだから、あまり煩く言うべきじゃ
ないと思うけど、とにかく私は洗い物の手をとめてこう言った。
「ねえ、ママはいつもQちゃんやPちゃんのご飯を作ってくれたり、
洗濯をしてくれたりするよね?……それはさあ、『面倒を看てくれてる』のかな?
それとも『お世話をしてくれてる』のかな?」
Q子は、要領を得ない顔で、パパは急になにを言い出したんだ?という顔をしている。
そりゃあ、そうだろう。5歳児にそんな言葉のニュアンスの差が判る訳がない。それでも、
「あのさ、『面倒をみる』と、『お世話をする』は似てるけど、ちょっと違うよね?」
「う~ん『お世話する』のほうがお花みたいな感じがする。」
「そうだね、パパもそう思う。」
会話はそこまでにして、また洗い物の続き、それ以上話を進めて、もし、『面倒
を~』がT先生が日常的に遣っている言葉だとしたら、T先生を批判することに
なる。

「あの人は後輩の面倒見がいい。」とかいうように、「面倒をみる」という言葉は、
けしてネガティブな言い方だけでは遣われないが、やはり「面倒くさい」
「面倒をおこす」など、どちらかといえばネガティブなイメージのほうが強い言葉を
大人は場面場面で「カドが立たない」ように遣うわけだけど、子どもの意識の中で
それがどういう風に結びつくかは予測できない。
何をちっちゃなことを……と言われるかもしれないけど、私の頭の中では数週前
桐生で亡くなった女の子のことが頭を離れないのだ。
原因は父親が派遣労働の人で、派遣先の都合であっちからこっちへと、物のように
移動させられるために、生活の基盤が安定しない不幸や、未だにアジア系の外国人
に対する人種差別などというものが残っている、信じられないような未開ぶりなど、
さまざまだが、直接原因を作っていくのは何時でも言葉なのだ。
まさに「寸鉄人を刺す」というが、言葉にこめられた悪意ははじめは本人が意識しない
ほど僅かなものでも、やがて人を死にすら追いやりかねない化け物になる。
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by shanshando | 2010-12-08 13:24 | ■古本屋子育て日記
2010年 12月 06日

人智は果て無し

セメントを改良して、電極の寿命は4倍 消費電力は三割減という夢のような
電子材料が開発されたらしい。
沖縄の気候風土が紅茶の栽培にあっていることに目をつけ、高品質の紅茶葉
を生産販売している女性がいるという。
エコカーはいよいよ電気自動車の開発競争の時代になりそうだ。
不景気から脱出するべく、着実に実績を積み上げている人は多い。
古本屋だって……と思うのだが、なかなかにねぇ……。
毎朝、毎晩、出口を探して、頭を悩ませている。

「絶望は、愚か者の結論である。」といったのは、ユダヤ人ではじめて英国首相
になったベンジャミン・ディズレリーのだが、良書を可能な限り安く提供して、この
不景気をやりすごす他に、今のところ知恵もなく……。
書籍電子化は、考えてみれば、逆に紙でなければ伝えられない種類の本の価値を
高める可能性もあるわけで、だから、きっと20年後もこの商売は生きていると思うの
だけれど、いや、きっと淘汰の後に数が少なくなった古本屋にもう一度脚光があたる
時代がくると思うのだけれど…まぁ、頑張っていきますか。

最近、ちょっとお客様のニーズが変わってきたように感じるのは、私の視点が変わった
からだろうか?古本屋だって未来を作るのだ。
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by shanshando | 2010-12-06 14:51 | ■古本屋子育て日記
2010年 12月 01日

本日のNewcomer

新たに店の棚に出した本やイベント情報など、ここでお知らせしていきます。
詳しくは直接メールかお電話でお問合せくださいませ。

さて本日は、新しく棚に並べる本をお知らせいたします。

●プルードンⅠⅡⅢ~アナキズム叢書~(三一書房)
●バクーニンⅠⅡ~アナキズム叢書~(三一書房)
●クロポトキンⅠⅡ~アナキズム叢書~(三一書房)

●朝永振一郎論文集Ⅰ(みすず書房)

●PSSC物理~上・下~(岩波書店)

●薬理学~改訂第6版~三須良実編著(榮光堂)

●黄帝内経明堂(北里研究所東医研医史学研究部)

●全部床義歯学~増補版~中沢勇著(永末書店)
●歯科医のための口腔放射線学マニュアル 山本昭著(わかば出版)

少しですが上記の専門書を置きました。

他に、小説や文芸書、人文関係なども補充しています。

本日は夜11時過ぎまで営業する予定です。

閉店までには、文庫も補充するつもりです。
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by shanshando | 2010-12-01 18:27 | ☆おしらせ