人気ブログランキング | 話題のタグを見る

上々堂(shanshando)三鷹

shanshando.exblog.jp
ブログトップ
2009年 02月 26日

こころの問題

私なんかはきっと心臓に毛が生えている口だから、きっと
気づくのが遅すぎるのだろうけれど、最近古本屋でも結構
メンタルケアの本が売れるようになってきた。
新刊書店基準や出版基準ではそれはきっともっと早くから
言われていることで、古本屋でも精神世界の本の専門店も
できるぐらいだから、私なんかのこういう実感はきっと本当に
遅い。

大体、私は若い頃から心の問題なんか、人に相談したりする
もんじゃないと思ってきたし、ましてや誰かが半ば以上に営利
目的で書いた本なんか読んだって解決するもんかと、思って
きたから、そういうタイプの本はいくら新刊では売れていると
聞いたって、古本屋じゃ駄目だろうと決めてかかっていた。
ところが、最近はあんまりその手の本が多く入荷するし、
そしてまたそういう本を売ってくれるお客様が一緒に売ってくれる
本というのがウチ好みのものだったりするものだから、これは
ひょっとするとこういう本も結構大事にするべきなのではと、
思い始めてきた。第一出してみるとやはり売れる。
古本屋にとって、良い本とはすなわち売れる本で、この原理は
昔も今も変わらない。
しかし、よその店では知らないが、私の場合やはり自分がある程度
納得のいくものでないと積極的に売る気にはなれないというのが、
実情で、勉強のためには一冊ぐらいそういう本も読んでみようかと
思うけれど、なかなかにやはり手が出ない。
やっぱり、心の問題なんて……という偏見がまだ捨てれないでいる。

話がいきなり飛ぶが昨日長野県知事の秘書かなんかだった人が
自殺したという報道を読んで、今朝またその続報をみると、どうやら
汚職がらみらしい。
事件の実際がどんなものだか知らないが、50歳を過ぎて、社会的
にもある程度成功している人が、自殺をするというはやはり並々ならぬ
事だと思う。別に自殺に老若男女貴賎貧富の差があるというのでは
なく、はっきり言っちゃえば、そういう立場で政治関係の仕事なんか
している人は私なんかの数倍も心臓に毛が生えているだろうという
やはり偏見なのだろうけれど、そういう思い込みが私にあって、そう
いう人は多少の悪事をもし万一働いていたとしても、全然気にしない
で飄々としているのだろうと思っている。なのにこの人は事実亡くなって
しまった。それもたぶんおそらく自分で命を絶った。
事件の真相がどうあれ、これはやはり凄い心の問題がそこにあると
いうことなのだろう。
見知らぬ私なんかが、ご冥福を祈るなどというのもうそ臭いから、
言わないけれど、まぁ勿論気の毒ではある。

まあなんか中途半端になっちゃうけど、やはり心の問題というのは
誰にでもあって、私なんかの今までの態度はわざとそれをみないように
してきただけかもしれない。と縁もゆかりもない方の訃報を聞いて、
考え込んでいるわけで、やはり、なんかそういう本でも読んでみましょうか?

by shanshando | 2009-02-26 11:31 | ■原チャリ仕入れ旅■


<< 金銭感覚      トランスアメリカ >>