上々堂(shanshando)三鷹

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2009年 07月 25日

小心庵日乗

天候に左右されやすい小売り業にはここのところの不順な天候はきつい。
他業種の人はどうされているのか知らないけど、古本屋の場合こういう時は
同業者の市場に出品して凌ぐという手を使う場合もある。

 店で売れるものは店で売るのが常道というべきで、店で売れないものは、
大方の場合市場でも喜ばれなかったりして、モチロン偶々自分の店では
分野違いだけど、専門の店には喜ばれるというモノもないではないけど、
そういう専門業者も今はどこも不景気だったりするから、やっぱり、店で
じっくり構えて売るのが一番の得策!というモノを泣きの涙で出品!
ということも往々にあったりする。

 背に腹は変えられぬ。従業員の給料や店舗の賃料は待っては貰えない。
中にはそういうのを待たせて、なけなしの金は市場で先に使うという、まるで
博徒のような人も居て、小心な私など噂に聞いただけでもハラハラさせられる。

 商売は手堅く、小心に……。
 しかしそれだけじゃやはり拙いのかしらと思うこともある。

 一昔前、顔を合わせると、「この商売、やっぱりドカンと一発がなきゃね!」と
しきりに同意を求める人がいて、「ドカンと一発」というのは稀覯本の大山など
買い取れればそれだけで大儲けという山に逢うことで、それはモチロンそういう
めには是非とも逢いたいものだけど、私の場合はどんな小さな話でも出張買取
で伺って、偏りなく様々な本に逢いたいのです。

 今朝は年配の女性のお住まいに文庫本が、そう20冊もあったでしょうか?
綺麗に片付けられたお勝手の片隅で査定をしているとなんだか懐かしい気持ち
になってしまって、失礼ながら親戚の家を訪れたような錯覚を起こしてしまう。
 文庫本に混じって「ちゃぶ台の昭和」という本が一冊。
 これがね、今日の私のドカンなのです。本当に大きいドカンもモチロン好きだけど、
こういうドカンもやっぱりすきなのです。
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sold out
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by shanshando | 2009-07-25 15:11 | ■原チャリ仕入れ旅■


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