人気ブログランキング | 話題のタグを見る

上々堂(shanshando)三鷹

shanshando.exblog.jp
ブログトップ
2010年 06月 15日

もつ焼き横堀

ちょっと前の……、そう10年位前の三鷹を知っている人にとっては
古本屋といえば、すぐ思い浮かぶのが駅前にあった下田書店さん
だっただろう。なにしろご主人は三鷹事件の記憶をよく話されていた
というから、4,5年前に廃業されるまで、すくなくとも半世紀は営業
されていたはずである。
廃業のきっかけとなったのは、お約束の駅前開発で、ご子息はすでに
歯医者さんを営まれて盛業中だったから、転地してまでの営業続行は
選ばれなかったのだろう。
その下田書店のお隣で営業していたのが、もつ焼き「横堀」で、こちら
は少し位置を変えて今も駅前で盛業中。
以前から、一度行ってみたかったのだが、なにしろネタが売切れ次第
閉店のお店なので、上々堂の閉店時間にはもはや開いていることが少な
いので、果たせずにいたのだが、先日休日の羽伸ばしでようやく行ってきた。

こういう食べ物の話というのは、とかく大袈裟なヨイショととられがちだが、
はっきり云って、私はあんなに美味いもつ焼きを食べたことがない。
肉が全て大振りに裁かれていて、食感が信じられないほど柔らかい。
塩も特別なものを使っているのだろうか、ただの塩味ともいえない複雑
玄妙さで、なるほどこれならもつ焼き以外のメニュウをあえて置かないのも
よく判る。
席につくと同時に出される、小鉢のお新香ともつ焼きだけで100パーセント
満足させられる。
一日に何本くらいを売るのかは知らないが、良いネタを仕入れ、その日に売る
ぶんだけを仕込んで、売り切れたら閉店。もつ焼き屋にはよくある煮込みすらも
出さない。単純明快だからこそロスがなく、素材をおごることが出来るのだろう。
不景気にも強いこういう商売は見習いたくても中々見習えない。
大事なのは、運と思い切り?……だろうか?

by shanshando | 2010-06-15 11:13 | ■原チャリ仕入れ旅■


<< あるほどの…      夏座敷 >>