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上々堂(shanshando)三鷹

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2005年 11月 23日

古本屋の掃苔帖 第百十一回 フレディ・マーキュリー

ああ、どうもゲイ関係の本を読むと、ときめいてしまう。
素質あるのかしら?

「フレディ・マーキュリーと私」を書いたジム・ハットン
氏は言わずと知れたフレディの最後の恋人で、彼の最後を
看取った男性でもある。
この本に関しては、賛否両論、毀誉褒貶さまざまだが、私は
読むたびに胸に迫るものを感じる。

重層に作られたクィーンの音には、メンバーとスタッフにしか
わからない秘密があると聞くが、そのリードボーカルだった
フレディその人も謎の人だった。ほんとうはバイセクシュアル
だったという噂などは序の口で、クィーンとしてデビューする
直前に別名儀でソロアルバムを作ったりしているし、あげくは
死んでから実はインド人だったという事がわかったりしている。

それら、数々の謎は世間を韜晦しようとして彼が意識的に創り
だしたものなのか、あるいは已むに已まれぬ事情があったのか、
おそらくその両方だったのだろうが、謎めいた印象が彼をカリ
スマ的なスターにした事は確かである。今どんな業界でも、カ
リスマが出てきにくいのは禁忌や陰りが少なく、なんでも露出
してしまうせいかもしれない。美空ひばりや力道山と同質の陰
りをフレディに感じる。

フレディ・マーキュリーは1991年11月24日、エイズによるカ
リニ肺炎のため他界している。
享年45歳。

by shanshando | 2005-11-23 20:45 | ■古本屋の掃苔帖


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