上々堂(shanshando)三鷹

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2007年 02月 03日

棚を漉す

興居島屋と上々堂、両方の店で絵本を整理してみました。

売れ筋は大体把握しているので、本当はそれだけ仕入れて、
駄目そうなものは入れないようにすれば効率がよいのですが、
効率重視の売れ筋ビチビチの棚は、痩せて貧しい感じがするし、
第一『売れ筋』というのは考えようによれば、只の先入観に過ぎ
ないのです。
お客様、とくに子供達はいろんな視点で本を選んでいきます。
だから、なるだけ売れ筋から離れる物も入荷すれば並べるよう
にしていますが(ヒーロー物やアニメ物は売れ筋でもさっさと安く
捌いちゃいます。理由は私が嫌いだから)、案に相違してそういう
ものが売れる時もあるけど、大方はやはり売れ残り、気がつくと
棚が随分安っぽくなっているということになります。

誤解されても別にいいけど、一応云っておくと、この場合の安っ
ぽいというのは、金額の問題ではなく、センスの問題です。
良い絵本というのは、子供のセンスを侮っていない絵本だと私は
思っていて、良くない絵本というのは如何にも可愛げなキャラク
ターが可愛げに描かれていて、お話も子供だましで綴られている
ものです。
許せない絵本というのもありますね、政治家や宗教指導者が自己
宣伝のために出す絵本で、これはまず買いませんし、入ってきて
も捨てます。
兎に角、方針としては売れ筋でなくとも、どこか買えるところがある
絵本は買って並べてみる。そうして、しばらく様子をみて、やはり
駄目だったものは、思い切って安くしてオモテで安く売ります。
オモテでは両店とも表紙が見えるように並べますから。お客さん
の目にその本の長所が留まる可能性があり、安ければ買っておこ
う、という気にもなって貰えるらしく、結構そこそこ、イヤ、ちょぼちょ
ぼ売れます。
さっき書いたような、始めから子供の視点を馬鹿にしているものや、
大人が邪心で作ったものでないかぎり、どんな絵本にも作家の創意
が込められています。できれば生き残って、誰かのためになってくれ
れば良いのですが。

さて、棚を漉したので来週はまた仕入れに奔走しなければなりません。
晴れてくれるといいのですが、私も歳なので雨降りや、極寒は参るの
です。
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by shanshando | 2007-02-03 13:14 | ■原チャリ仕入れ旅■


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