上々堂(shanshando)三鷹

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2008年 02月 29日

不器用貧乏

陶芸にハマっている。
別に上手になろうとか思わずに、気楽にやっているから、失敗しても
左程ショックはないし、たまにマシな物ができて、人にお世辞を言って
もらうと無闇に嬉しくって、思わずその人にオコヅカイでもあげたくなる
が、残念ながら自分のコヅカイにも不自由しているので、大体「お気持
ちだけ」と言うことになる。

やっているのは手びねりで、轆轤にも何時かは挑戦したいと思っている
けど、あれはやり始めると巧くなろうという欲が出てきそうで怖い。
趣味事はなんでも横好きが気楽で、手が上がりすぎてセミプロみたいに
なっちゃうと、むしろ苦のほうが多そうだというのは、古本蒐集家たちを
何時も見ているので実感できる。(実際、私のような下手な物知らずの古
本屋よりよく本を知っている蒐集家はゴマンといて、そういう人たちが朝も
早よから古書会館の前で即売会のオープンを並んで待っている様は、修
行僧のような暗い面持ちで、気の毒ですらある。)


手びねりで今のところ拵えたのは、完成品がマグカップ一個と大皿一枚で、
製作中の物にやはり大皿と小皿のセット、ぐい飲みなどがある。
形作りは本当に下手っぴで、乾燥し、素焼きをした後に絵付けをするのが
楽しみ、店でも時間があると色々絵柄を考えている。
絵柄は象と猿が専門で、商売柄児童画調になることが多い。
これでも商売なので絵本の絵には煩い方で、たかが子供の本と侮って描い
ているような作家の物は、酷評するし、若い作家などで人真似ばかりしている
ような作家の物もくさしたりするが、自分がする絵付けには非常に点が甘い。
内心、「これってあの作家さんの下手な真似しだよな。」などと気づいていても、
自分の絵であるかぎり、「全ての芸術は模倣に始まる」などと言って許せてし
まう。
なんとも卑怯な話だが、いいのだ別に趣味なんだし、

今製作中の小皿は猿の顔の百面相にする予定で、とりあえず5枚だけだが、作
ってみて面白かったら本当に百種類百枚作ってみようかなどと思っている。そ
んなに作っても置く場所に困るだろうし、百枚もの小皿をいっぺんに使う必然など
絶対にないから純粋に無駄でしかなく、しかし趣味の人としては、純粋に無駄
でしかないからこそ、尚やりたい気持ちが煽られる。
どうやらこのあたりが病膏肓に至る始まりで、気がつけば大方の古書蒐集家と
同じ地獄にいるかもしれない。
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by shanshando | 2008-02-29 14:36 | ■原チャリ仕入れ旅■


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