上々堂(shanshando)三鷹

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2008年 10月 17日

興居島屋で店番をしていると、梅雨入り前くらいから結構蚊に悩まされる。
かえって猛暑の七月八月は冷房をいれて戸を閉切るので、蚊は入ってこないし、
同時にあまりに外が暑いとお客も入ってこないので、心置きなく偶に迷い込んだ
一匹を追廻し仕留めるのもたやすいが、梅雨入り前や秋には戸も開けっ放しなので、
蚊も入って来放題。
痒さと煩さに悩まされながら、狂ったように蚊を追うサマは○チガイそのままで、お客
も随分と不気味だろうと想像にかたくない。

昔は蚊取り線香をつけたりもして、レトロ調の店構えと相まってお客の中にも懐かし
がってくれる人があったりしたが、やってる人間がそれこそレトロになりつつあって、
空調などですらつけっぱなしなんていうことがしばしばあるので、火の不始末は洒落
にならないから止めることにした。
電気蚊取りの類はまったくあてにならない事が証明済み、しょうがないので今年は
お客の居ない合間をねらって殺虫剤で仕留めることにしたが、どうもやはり内心忸怩
たる思いである。

なにより飛び道具は卑怯な感じだし、血を吸う蚊は産卵を控えたメスに限られるという
事だから、体力と反射神経を頼りに真剣勝負ならともかく、毒ガスで殲滅というのは
人倫にもとるとさえ思われる。第一匂いがいやだ。

三代目金馬が「唐茄子屋政談」の中ほどで
「本所に蚊が居なくなると大晦日…」ということを言っているが、河川と河川に挟まれて
人々が暮らしていた江戸の町では成る程そんなことであったろうが、善福寺川が街中
を流れる西荻窪の街にもやはり蚊は多い。
ただし、まぁさすがに大晦日までは大袈裟で精々があと数週の辛抱だろうか、
眼も耳も衰え始めた私などにもこの頃の蚊はたやすく仕留められて、なんだかかえって
気の毒なかんじもする。

今年ももうあと二月ちょっとなんですね。
まったく為す処もないままに日の暮れるのは早いのである。
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by shanshando | 2008-10-17 16:59 | ■原チャリ仕入れ旅■


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