上々堂(shanshando)三鷹

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2007年 05月 13日 ( 1 )


2007年 05月 13日

南洋ボロ宿滞在記

ホテル・オハナ・オーシャンビュー・グアムは海を臨む小高い丘の中腹に建
っている。
ホテルロードのABCマーケットの脇の急坂を登って駐車場を横切ると、そ
こがホテルのエントランス。
ロビーは白一色の大理石と云いたい処だが、モルタルを白く塗った壁や床
は経年によるヤケあり。ほんのりセピア色。
右手にチャモロ料理のチャモロ亭を見ながらクロークを越え、年代物のエレ
ヴェーターで7階へ、新館と一応呼ばれるこの建物は8階建てなのだが、客
室は7階までで、全室海向き、山側にいわゆる外廊下、つまり日本のマンシ
ョンによくある構造だが、外廊下は所々モルタルが剥がれて穴ぼこが出来た
床に無理矢理ウレタンを塗っているので、スコールの後は水溜まりだらけ、誰
かがホテルの中では長靴を履く必要があると言っていた。
元々韓国系資本の建てた建物をアウトリガーというホテルが傘下に入れたと
聞いているが、その割に補修が杜撰だと思っていたら、後に見た本家アウトリ
ガーの外壁もお粗末だったから、どうやらこの程度の杜撰は南洋標準なのだろう。
廊下の外の崖面には数種類の鳥の声がし、カラス揚羽のような黒い蝶が滞在
中いつも舞い飛んでいた。7階は漸く崖より高い位置にあるので、崖上に広がる
草原を渡って吹いてくる風が気持ちいい。

部屋は2ベッドルームのキッチン付、建具や什器は相当古い物に最低限の補修
(ドアーの隅っこが欠けていたり、ノブが壊れている程度はセーフ)を加えて、
ペンキで白く染めて誤摩化しているのもなかなかニクい。私の泊まった部屋の
入り口のドアには干涸びたゲッコが貼りついていて、蟻の行列が少しずつそれを
千切ってベランダ方面の何処かにあるらしい巣に運んでいた。人間の勤勉さには
地域差があるが、蟻の勤勉さは万国共通なのだ。
こいつらは中々の仕事師で、あんこ好きの私が日本から持ち込んだ蕎麦饅頭はビ
ニール包みのままあんこだけ抜かれ、風船のような形骸にされた。

ベランダに出るとホテルロードに立ち並ぶ高級ホテル群を見越す形で、パシフィ
ックオーシャン。夕刻にはサンセットがビューティフル!って何モノだワタシは!
ベランダの真下はホテルのプールだが、インターネットのクチコミ情報で言われ
ていた通り昆虫の屍骸が浮いている。…といっても色鮮やかな南国の甲虫が23
匹という程度で、こんな程度でキショイとかキモイとかヌカす日本の若者のほうが
よっぽどキショイと私は思う。オマエラが喜んで泳いでるビーチは珊瑚虫の屍骸の
堆積だ!って興奮することもないけど。

とにかく、何しろ文章が拙いので、このオンボロホテルの個性的な面白さを充分
伝えられないのが悔しい。他のタイプの部屋は知らないが、コンドミニアムは近
い喩えを探すなら、同潤会アパートをアメリカンサイズにしたような感じで、飲食物
の異常に高いグアムでマイペースの滞在を愉しむにはベストだと思った。
帰国する前日ベランダで夕日を見ながら愉しんだ手製のカクテルは格別でありま
した。お陰で次の朝の市には行き損ねたけど。
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by shanshando | 2007-05-13 14:49 | ■原チャリ仕入れ旅■