上々堂(shanshando)三鷹

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2008年 02月 03日 ( 1 )


2008年 02月 03日

雪見

こう降ってしまったんじゃ、お客様も来るまいと思いつつ、電車で出勤、
店の前の雪かきが一段落したところで、お得意様のTさんが入ってきた。

Tさんはリタイヤーされた設計士で悠々自適、年に何度かアメリカのジャズ
クラブにライブを聞きに行くのが趣味という、羨ましすぎて想像もつかない
生活を送っていらっしゃる。
今日は隣のコンビニに買物に来たついでに、ちょっと覗いてくれて、バウハウス
関係の本を買って行ってくださった。

Tさんが現役当時お勤めだったのは、石本事務所という設計事務所で、そこの
創業者の石本喜久治という人は日本ではじめてバウハウスに行った人だとか、
1922年だからモダニズムの真只中でその洗礼を受け、日本に帰ってからは
白木屋(居酒屋じゃないよ百貨店のほうね)だとか朝日新聞の旧社屋とかを
手掛けたそうだ。
石本事務所には立原道造も在籍しており、石本喜久治自体はTさんが入社して
数年後に亡くなったそうだが、それでも様々薫陶を受けるところがあり、彼に
関する資料を集めていると仰る。
私は不勉強で石本喜久治の名は今日初めて知ったけど、モダニズムには興味
があるので、お話はとても面白かった。

今日はもう商売になるまいと思っていたけど、こうしてまた過去の時間のキーワ
ードを得られるということが古本屋として財産といえば財産なわけで、知って調
べれば、それがまた何時商売に繋がらないともかぎらないし、ならないかもい
れないけど、結局そういう霞のような知識の集積が古本屋の栄養なんだなぁ…
と改めて思いつつ、暖かいウーロン茶をズズ。
今日はせっかく電車だし、このまま暇だったら夕方くらいから雪見酒といくか、
実はそう思ってカップ酒を買ってあるのだ。
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by shanshando | 2008-02-03 14:16 | ■原チャリ仕入れ旅■