上々堂(shanshando)三鷹

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2008年 02月 19日 ( 1 )


2008年 02月 19日

虫養い

先週ひいた風邪はつらかった。
おそらくノロ系のウィルスではなかったかと思うが、子供を経由して
うつったせいで毒性がとびっきり強くなっていたらしい。
人体を潜ることでウィルスの毒性が強まるという事に関しては、石井
部隊のした鬼畜のごとき所業でも有名だが、病人は人を恨むことは
あっても、なかなかウィルスというみえない存在を憎むということはし
づらい。
人を恨むといっても別にうつした子供を恨むというのでは勿論なく、
しんどい最中、こちらの気力が衰えていることをいいことにして、無理
難題を押し付けてくる大人連中を恨むのだが、それとて普段ならば
あまんじて左様ごもっともと承りつつ宥めていられることで、恨むの
憎むのと事を荒げる必要もないことなのだが、病は堪忍袋を狭くする。

落語に「疝気の虫」というのがあるように、昔の人は腹痛頭痛などの
不調を体内にいる虫のせいにしたし、また同じ虫であるかどうかはわか
らないが、感情が激した時にも「腹の虫がおさまらない」などと言った。

夕刻小腹が減って、もう何程もたたないうちに夕食なのにどうしても我慢
が出来ない。「ちょっと煎餅を一枚」などという風に間食することを関西で
は「虫養い」という。お行儀が悪いことだから、人がするのではない。腹中
の虫がすることなのだ、という言い訳なのだろう。

このように不都合なことを押し付けても文句ひとつ言えない虫だから、たま
に堪えかねて大暴れして、宿主である人間を大いに苦しめるのかもしれない。
客商売をしていると随分腹に据えかねることもあるが、そんなときは尻を撒
くって啖呵のひとつもきればさぞや虫も私も溜飲がさがるだろうが、中々に
そうはいかない。結果、虫に負担を押し付けることになる。まぁ「虫養い」の
おやつくらいは当然の報酬だろう。
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by shanshando | 2008-02-19 13:50 | ■原チャリ仕入れ旅■